随分前のことだけど…。
部活の子達と某夢の国に遊びに行った時に、俺絶叫に乗れないからみんなを待つことがあったんだよね。
30分待ちのコースターにみんなが乗った時も俺は乗れなくて。
「いいよー俺待ってる」って言って列から抜けたらさ。
「ごめん、やっぱ俺も乗んのやめとくわー」って友達も抜けてくれたんだ。
その子絶叫大好きで絶対乗りたかったはずなのに。
しかも「本当に良かったの？」って聞いたら「いや、俺さっき乗ったやつで酔っちゃってさー。三半規管まじ弱くなったー」って、遠回しに「自分のため」だからって言ってくれた。俺のせいで乗れなかったのに。
まじかっこいいなって思った。
その子のことでもう一つ。
一緒に来た子の中にヒール履いてた子がいたんだけど、途中で足を痛めちゃったらしくて。
歩くペースが落ちてるのにいち早く気づいて、すっごい自然に歩くペース合わせてあげてたんだよね。
で、「足が痛い」って言ったら「分かった。俺にできることあったら言ってよ」ってその後もさりげなーく歩幅合わせて、みんなが先行っちゃってもせかさずに歩いてくれたらしく。
みんなにも、「ごめん、俺ちょっと疲れちゃったー」とか「一回座ろ」とか、その子の足のことは言わずにちょいちょい休憩入れてたし。
座れない時は「写真撮りたい！！止まってー」って歩くの止めてたし。
最後、本当に早く出なきゃいけなくて休憩入れられない時は、その子に「腕貸す？」ってこそっと言ってて、他の子たちがしらけないように「お手をどうぞー」ってちょっと楽しい感じにしてくれたらしい。
それ聞いてさ、ほんっとうに人間できてるなーって思ったんだよね。
俺らまだ中学生だし、俺なんて全然足痛めてるのとか気づかなかったのに。
後で聞いたらその子も気づいてなかったみたいだけど、なんにせよ置いて行くの違うだろーって言ってて。
ほんっとうに心がイケメンだよ。
友達でいてくれてありがとう…。
