なぜ生きるのか、幸せになるためだった
私はいつか幸せになれる、と信じることでしか生きれなかった。
でももう信じることができなくなってしまった。
私はただずっと辛かった。なにも不自由がないのに、辛いことが、また辛かった。
誰にも理解されないようだ。それもまた辛かった。
期待などしていないが。私がおかしいのだから。
おかしいって何?正しいって何?
きづいたらもうなにも見えないところまで来てしまったなあ
私は、私の価値観に合わなかったようだ。
心も、人生も、生き方も、全て美しく無かった。
美しいものが好きな私は、美しくない私に合わなかったようだ。
誰も悪くないんだ。何も悪くないんだ。
ただ、私が私に合わなかったんだ。それだけのことなんだ。
それだけのことで、わたしは生きることができない。
たったそれだけで、人生は汚れてしまった
私は1番でないと満たされないようだ。
1番なんて、誰かの主観と主観が生んだハリボテのようなものだ。そんなもの、この世にはない
1番なんてないのに、1番でないとダメなようだ。
なら、私は永遠に幸せになどなれない。
どんな位置で輝いても、光の後ろには影ができる。
どこまでいっても同じだろう。
次なんてないね。本当のことはなにも言えなかったね。他の誰でもなく、私に愛されたかったね。いつかは、ともう思えなくなってしまったね。
早く痛みを手放したい。そう思うたびに浮かぶ顔や思い出や未来への期待が、引き止めるのが煩わしかった。あさましかった。ありがたいのと同じくらい、とても苦しかった。
なぜ生きるのか、と聞かれたら、わからなくなってしまった。
なぜ生きられないのか、と聞かれたら、もうなにも考えたくないからだ、と答えたい。
なぜ生きるのか、考え続ける人生に、いつかは幸せに、と信じ続ける人生に、なんの意味があるの?
何も考えなくて済むと思ったら、心が軽くなったようだ。初めから何も無かったように、澄んで美しいようだ。
1番痛くて、辛くて、可哀想な、悲しい私に
ただ一度の愛、あなたを離してあげる。
よくここまで頑張ったね。よくここまで耐えたね。何もないのに続けてきたね。幸せを与えられなくてごめんね。愛せなくてごめんね。
もう、何も考えなくていいよ。おやすみなさい。ずっと、おやすみなさい