どんどん消えていく。
自傷する必要がなくなって、
傷跡が薄くなってきた。
母さんからも兄さんからも父さんからも
お前の記憶違いと言われ、
私の苦しかった過去を忘れられる今、
私の中での過去の唯一の証明が
この傷跡なのに、薄くなってる。
ケロイドだから消えない事は解ってる。
けど、薄くなると不安が大きくなる。
こんな事ならもういっその事、
昔のままが良かった。
何も変わらないで欲しかった。
何も 変わらないまま、
殴られて、蹴られて、苦しいままの
日々の方がよかった。
なんにも無くなるくらいなら
なんにも消えない方がよかった。
忘れないで。お願い、お願いだから…。
忘れたなんて、覚えてないだなんて
言わないで…。
私の記憶にしか過去は残ってなくて
お前は記憶違いをしてるだなんて
言われたら、
自分の記憶まで疑ってしまう。
そのたびに傷を見返す。
腕の傷、足の傷、お腹の針跡。
私にはこんなにも残ってるのに
家族には何も残ってない。
私が苦しかった事を記憶にすら
残していない。
あんなに苦しかったのに。
辛かったのに。痛かったのに。
悲しかったのに。
何度も何度も死のうとしてたのに。
怖い怖い怖い怖い怖い。
まるで私が可笑しいみたいじゃない。
私、馬鹿みたいじゃない。
休み中、もうお外にも出られない今、
朝からカーテンを開ける気にもなれず
薄暗い部屋で一日中泣くばっかり。
過去に悶て、自分を殴って。
誰にも会いたくなくて、
誰も見たくなくて、
でも誰かに会いたくて、
抱き締められたくて、
さびしくて、誰かと居たくて、
でも誰も居なくて
わけ分かんなくて、
赤くなった目を冷やしてから
家族の前では何事もないように
怒られなおように笑わなきゃで、
頑張って、しんどくて、
もう全部どうでも良くて、
何も分からない。
馬鹿みたい。
ななしさん
記憶違いだと言いくるめようとするなんて、ひどいよね。
家族が認めようとせず、自分の罪悪感を消すためになかったことにしようだなんて、本当にひどい。
一番忘れてほしくない家族が消そうとしても、なかったことにはならないよ。
ここで、reiちゃんの小瓶を読んできた人たちは、reiちゃんがどんな目にあってきたかを知ってる。
reiちゃん本人がもし忘れてしまっても、ここに来たら、reiちゃんが痛みを背負ってきた人だということを、口には出さずとも知った上で話を聞いてくれる人だっている。
いま、自傷しなくて済んでいる状況になってきたのなら、私は素直に嬉しく感じます。
せっかくの好転を、恐ろしく感じてしまうなら、「大丈夫だよ、なかったことなんかにはならないよ。宛メのみんなの心には、ちゃんと残っているよ」と伝えたいです。