名前のない小瓶
私も時々、そう思うことがあります。家族は病気が治れば治るから、と言ってくれたり、しょうもないことを言うなと怒ってくれたりします。
私も自殺するのがこわくて、でも、死にたくて。怖いから死んでないだけ。役立たずな自分が嫌で、せめてと思って献血したり、ドナー登録したりして、自分の死を正当化しようとしています。病気と診断されるずっと前、小さい時から、私なんて生まれてこなければ良かった、と思うことが何度もありました。
些細なことで喧嘩したり、怒られたりする度に、です。
でも、死にたくなるのは役立たずで意気地無しだからじゃなくて、自分に求めている理想が高いからなんですね。自分に課したハードルが高いから、遠く及ばない自分に、呆れて死にたくなるんです。
失敗しない人なんていません。迷惑かけない人なんていません。本当は、生きるのに理由なんて必要ないんです。
生きてたら、きっと楽しい事いっぱいありますよ。トンネルを抜けたら、本当にあるんです。今まだ、楽しいと思える余力がないだけ。余力ができれば、どんなものが存在していても、何となく受け入れられます。あなたという人間も含めて、存在するものは、存在に許可など要らないのです。