私がボーカロイドというものを聴くのは
これらが人間の声であって
人間の声ではないからだ
機械音
音に感情が乗ることもない
音のズレが生じることもない
人間の音とは違う何かであることが
私にとっては重要だ
周りの人間のように
｢好きだから聴く｣のではなく
｢聴ける音だから好んで聴く｣だけ
人間の出す音は
煩くて敵わない
歌であっても、日常であっても
音程(訛を除くアクセント)がなってないものは論外だが
そもそもの声が...
口から漏れ出る音、ソレに乗る感情が好みではない
...一応、好みの人間もいる
そういったやつの曲や話は好んで聴く
だが基本的に
好みの人間に出会えることは稀だ
出会いのためにと
ただの雑音の数々を
わざわざ聞こうという気にはならない
...すまないが、私には
好みの音でないものは全て
雑音、不協和音にしか聞こえないんでね
聞くだけで不愉快になるんだよ
だからあえて、人間でないものの音を聴く
それだけ
とても単純な理由だろう？
これらはいい
...曲にもよるが
全て｢正しい音｣のみで構成されている
狂いのない音は不快感を感じさせない
｢安心して聴くことができる｣
これは大事なことだ
音は
私の世界の全て
乱されるわけにはいかない
だから、乱れることのない音を取り入れた
どれだけ日常で
｢会話｣という名の
｢喧嘩｣という名の
｢怒鳴り声｣という名の
｢暴力｣という名の雑音が飛びかおうと
それらを遮断できる音さえあれば
私は生きていられるのだ
それを趣味が悪いだなんだと...
貴様等から出る音の方が
私は余程悪趣味だと思うがね
口を開かないでもらえるかな
煩い音は嫌いなんだ
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