ゲートキーパーとして、死の門の前に居たい。
それは、私が「死にたい」からそこに居たいというのもあるけれど。
積極的に止めないゲートキーパー。
ただ、門の前に来た誰かと、少し話をするだけ。そんな存在。
門より先に行く前に「少しだけ待って」って寄り添えたなら……
その先に行く手前で、門の前で座って、ゆっくり、
「おはなししようよ」
その先に行けば終わってしまうかもしれないんだ。じゃあその手前で、私と少しおはなしするくらいの時間を作ってはくれないかい?
私はずっと「死」の前でゆっくりしてるんだ。
私の想像の中ではさ、ここで同じようにゆっくりしてくれる人はあまり居なくて。
死の門をくぐってしまうか、私の目に見えないところに行っちゃうんだ。生きる道へと進んでくれていたら嬉しいな。
どうか
苦しいまま、悲しいまま、つらいままに
この門をくぐる人がひとりでも多くいなくなりますように。