僕は2年前まで、あるVtuberが好きでした。
初めてそのVtuberのことを知ったのは切り抜き動画で、興味を持ってからはいろんな切り抜き動画を検索して片っ端から見ていました。
どんどんその子の虜になっていって、気づいたら配信もリアタイするようになって、曲も聞いてグッズも買って、いつしかその子の存在が、活動を見届けることが僕の生きがいになっていた。
だけど、2年前のあの配信の時、画面に有名な歌い手さんのメッセージが映り込んで、その人と付き合ってるんじゃないかって問題になった。その時は特に気にしてなくて、ショックだったけど、そんなこともあるよなって納得してた。戻ってくるっていう言葉を信じて、ずっと待ってた。
でも、2月24日、その子は情報を他人に漏らしたことで契約解除になった。もうその子の配信も、歌も、ライブも、グッズも、二度と見れないし手に入らない。
大切な人を、亡くした気持ちだった。心にぽっかり穴が空いて、信じられなかった。
その日から、ネット上にはその子に対するひどい言葉や、その子のファンを蔑んだり、バカにしたり、冷やかしたりする人がいっぱい出てきて、Twitterとか、ネットを見るのが怖くなった。まるでその子のファンだってことが罪だとでも言うような感じだった。ただその子を推していた、それだけだったのに。
その子がVtuberってこともあって、その子の中で演じてる人が起こした問題なのに、その子のキャラクター自身と同一視されて、「その子の中の人はどうこう」「その子の前世のスキャンダルがどうこう」って、知りたくない、現実を突きつけられたようで、ショックだった。
本当にしんどくて、辛くて、
でもその気持ちを誰にもわかって貰えなかった。友達に話しても、親に話しても、返ってきたのは嘲笑うような言葉ばかり。
この気持ちを誰かにわかって欲しかった。共感して欲しかった。
それから、誰かを好きになることをやめた。たとえ好きになっても、いつか辛いことになるって思って、避けるようになった。
それから2年経って、さすがにその子のことも気にしないようになって、趣味とか、勉強を頑張って、ネットも見れるようになった。けど、今日久しぶりにその子の名前をネットニュースで見た。
どうも、その子が付き合っていた人と実は結婚していて、その人と離婚したあと、その人に対して誹謗中傷を書き込んでいたらしい。
あの時の記憶がフラッシュバックして、しんどかった。リアルなことを考えたくなくて、別に今はもう興味もないはずなのに、何故かとても悲しくて、泣きたくなった。
その時、このサイトをしって、思ったことをそのまま書き込んでみようと思った。
こんな話しをここでしても誰も興味無いかもしれないし、バカにされるかもしれないけど、書いたら自分の心に区切りを付けられるかなって思って。
これを見てくれた人へ。
僕はあなたになんの質問をするでもないし、あなたにとってなんの役にも立たない手紙でごめんなさい。ただこれを見てくれてありがとうございました。