このところ連日、小瓶を流してる。
管理人さん、仕事を増やしてしまって
ごめんなさい。
ひとりで頑張ってると、
何もかも投げ出して
人生を終えたくなる時があるんです。
でも。それでは何も解決しないことが
分かってる。
解決できるのは本人だけ、私だけ。
生きている私だけ。
方法がわからない。
息をするのもやっと。
このまま家の中で朽ち果てていきたい。
なのにお腹が空く。
本が読みたくなる。
読みたい本を見つけると、買いたくなる。
窓から入ってくる風が心地よくて、
海に足を浸したいな、なんて思う。
今度、お金ができたら
どこそこへ行ってみよう、
なんてうっかり考えていたりする。
問題は解決しない。
仕事を見つけなきゃ。
それが生きるための最優先事項。
でも体と心が言うこと聞かない。
何をしたいのかがわからないから、
仕事探しも求人の海を漂ってるだけで
苦しくなってきて、
頭が混乱してきて、
ひとまず手を休めてしまう。
なんでもいい、働けばいいんだ!
わかってる。
お金が先だよ。
お金がなくてはどうにもならないんだよ。
そうしてとにかく働かなくちゃ!と、
近くの工場に入って、
6年間働いて先日やめた。
最初はいじめられたり、
アリもしないウソを流され
苦しい時期もあったけど、
後半はみんなから頼られ慕われ、
のびのび働けてすごく楽しかった。
大好きな人たちの負担を減らしたくて、
ひとりで何でもかんでも引き受けて、
不条理なことを押し付けてくるヤツらと
正面切ってケンカをして、
怒鳴り返して
みんなの不満の代弁をした。
ヤツらはぐうの音も
出なくなった代わりに、
私の知らないところで
社員に無いこと無いこと吹き込み、
私の立場を悪くして、
常時7度設定の
冷蔵庫の仕事に追い払った。
この事態に、本人である私より、
周囲のみんなのほうが怒り涙してくれた。
でもね、少し前から
すでに頑張りすぎて体が悲鳴を上げて、
トドメがコロナ感染。
毎朝、体中が痛くて、
体力が落ちないよう
食欲がなくても頑張って食べて、
かえって具合が悪くなって、
このままじゃ病気になる!の
危機感が日ごとに増していく中、
さらにいつも体が冷える冷蔵庫で
仕事なんて自殺行為!と
もはや身の危険を覚えたから辞めた。
私は私一人しかいないから。
とことん潰れてしまったら
代わりはいない。
これからも生きいくために辞めたんだ。
少なくとも働きすぎた挙げ句の病気でなんか死にたくないよ。
毎日、たくさん眠ってる。
信じられないくらい眠りが深い。
10時間は爆睡してる。
働いていた時の睡眠時間は5時間、
時には4時間、
しかも熟睡できない日が
続いていたことを思うと、
あれでよく頑張れたものよと思う。
今はたくさん眠れているのに、
まだ具合が良くない。
頑張らなきゃ、
お金がどんどん減っていく。
パートなんて、
何年働いたって退職金も出やしない。
そのくせ税金やら何やらは
追いかけてきてむしり取っていく。
私が払ってきた税金、どこで役に立ったんだ?
世の中、良くなっているようには見えないけど。
福祉は税金で賄われています。
ホントかよ!
私の知り合いが窮地に陥って
生活保護の申請に行ったら
「どうにもならなくなったら、またおいで」と門前払いにされたって。
いや、既にどうにもならないから
相談に行ってるんじゃん!
あんたの給料、彼女がいろんなこと我慢して必死で働いたお金の一部じゃん!
あんたが食えてるの、こう云え必死で頑張ってる人たちのおかげってわかってる?
ハローワークに行けば、
こんなんなら音声ガイダンスで十分じゃん!巻き戻して聞き直せるだけ、
まだそっちのがマシじゃん!
ていうくらい、ものすごい早口で
決まり事をまくし立て
「質問ありますか?」。
こちらが質問を考える間もなく
「はい、今日はこれでおしまいです」だって。
楽な仕事してるわね、アンタ。
ロボットでも勤まる仕事、
やってて楽しい?
こんなのに税金から給料払ってんだ、
ふぅぅ〜ん。。。へぇぇぇ〜。。。
毒づきたい気持ちがお腹の中でざわめく。
分かってる。
分かってるよ。
彼らはエラい。
公務員の仕事やってて
ちゃんとお給料もらってる、
それだけでエラいんだよ。
悪いのは私。
自分の将来をちゃんと見極めて
仕事を選ばなかったツケが
回ってきてるだけなんだ。
心を病んだ時点で早く見切りをつけなかった私が悪い。
編集者であり続けたかったんだ。
本を作る仕事に生きがいを感じてた。
ただ一つ、私が私に誇りを持てること。
それを手放してはならなかった。
鬱になって休んでも、
すぐに戻れると思った。
でも戻れなかった。
鬱から回復しても、
揺り戻しがしょっちゅうで、
100%以前の自分には戻れなかった。
もう遅い。
どうやって生きていこう。
今日も心の中の迷路で迷って
怖くて立ちすくみながら、
どうにもならなくて薬を飲んで眠るだけ。明日は立ち上がろう、明日こそは!
私一人の戦い。
でも少しだけ、
心の悲しみを小瓶に詰めて流させて。
海に行きたいな。
波の音が聞きたい。
波に小瓶を運んでもらいたい。
海の彼方、北極?南極?
凍てついた大地まで運ばれて
永久凍土に封じ込められてしまえ!
交通費ってけっこうバカにならない。
海のあるところまでだと、
そこそこかかるから、
今は節約しないと。
しばらくは行けないな。
海に行けないから。
ここで小瓶に想いを詰め込んで流します。
この場があってくれてよかった。
この場を作ってくれた方、
管理してくださっている方、
本当にありがとうございます。
大人でもひとりで処理しきれない苦しさがたくさんあります。
大人になるほど、
苦しみの種類が増えます。
自分のことだけでなく、
家族や親戚や、
時には近所の人のことまでも。
あらゆることが。
本当なら、私には何も背負えない。
自分の心の傷を飼いならすだけで精一杯。
でも否応なしに
色々なことが被さってくる。
大人になるほど、
苦しさから簡単には逃れられない現実が、次々に迫ってくる。
わたしの従兄弟は自殺したんだ。
直接の理由は他にあったにせよ、
彼が親から十分に愛され
認められていたなら、
そうはならなかった。
自分の居場所がどこにもない、
そう思ったから彼は死を選んだわけで。
理由の如何に関わらず、
彼にそう思わせた、
あるいはそう思うしかない精神状態に
至るように育てたのは誰ですか?
年齢なんて関係ない。
彼の中の幼い子どもが
泣きじゃくりながら助けを求めた、
でも彼は大人だから、
本当に助けて欲しかった父親は
もうこの世にはいないから、
年老いた母にも泣きつけないから、
誰にも助けを求めることができなかった、
だから、彼は絶望から彼を救済するために
この世を去った、
そういうことだったんだと思います。
でも、決して救われない。
彼の慟哭を受け止めてくれる人が
ひとりでもいたなら。
私もあなたと同じ。
あなたの父親は私の父親の兄だから。
考え方の源は同じ。
私の父も最後の最後まで
「そんなんじゃダメだな」と、
私を肯定してくれなかった。
編集者なのに、
こんなこともできないのか、と。
それが亡くなる三日前のこと。
とうとう最後まで認めてもらえなかった、
愛情を心から感じることができなかった、
それだけで自死に至るに
十分な理由になるのです。
従兄弟のМちゃん、
あなたの苦しみが分かる気がする。
みんなが壁を越えて
互いに声掛け合えていたなら、
あなたを一人にはしなかった。
あなたの苦しみに対して、
私たちの中にもホラ、同じものがあるよ、でも大丈夫だよ!
何とかやっていけるよ!
一緒にやっていこうよ!
そう言えたはずなのに。
笑って、
そっかぁ〜、みんな同じなんだね!と、
みんなで親たちの悪行を
笑い飛ばせたはずなのに。
今、私はひとり。
ひとりで、耐えてる。
大丈夫。
私はまだ大丈夫。
時々、首をつること考えるけど、
首をつった後、どうしよう?
どうやって人に知らせよう?
犬たちの世話、どうしよう?
まだ着てない服、もったいないな。
あ、去年買ったばかりのコート、
また着たいな。
そんなバカなこと考え出して、
理性のほうが百倍勝つから、まだ大丈夫。
こんなこと書いていたら、
少しだけ気持ちが落ち着いてきた。
Мちゃん、私、母から産まなければよかったと罵られたけど、負けないよ。
私にはМちゃんの苦しみの一端がわかる気がするから。
それがわかる私が死んじゃったら、
誰もあなたの心を代弁できなくなるものね。
Мちゃん、どこにいるのかな。
おじちゃんと和解してるといいな。
おじちゃん、Мちゃんに謝ってくれてるといいな。
てんこ盛りの小瓶になりました。
管理人さん、ごめんなさい。
そしてたくさんありがとう。