最近、元職場の方々とご飯へ行った。
その際、私や先輩の退職理由の原因にもなったお局様が退職した話を聞いて箸を落としそうになった。
お局様は40代後半のWebディレクター。業界的には好きなことではないけれど、仕事だからと割り切っていた。元職場は優しい人がとても多かったが、その反面クセの強い人も多かった。
話すと長いので省略しますが、お局様は先輩に対してモラハラパワハラを行い、上司から注意を受けても直らず、結局先輩が辞めて、お局様は会社に残り続けた。私はそれに違和感を持ったし、デザイナーという立場上絶対関わるが、極力避けるようにした。
コロナになって、物理的に距離を取れたことによって私自身の考え方も変わった。
お局様は不器用な人で誤解されやすく敵を作りやすい。他部署の方から「お局様と仕事をしたくない」と言われるレベルだった。
新しいディレクターが入社したが、私は過去の出来事は言わなかった。少しずつお局様のメンタルは回復していったし、新しいディレクターには嫌がらせなどをしなかったので少し安心をした。
ちなみに、私はお局様などWeb業務に関わる人間の中に正社員はいなかった。契約社員か派遣社員のどちらかだった。
これだけ聞くと、なぜ契約を打ち切らないのだろうとも思った。上司曰く「引き継ぎなしに消えたらどうしようと思った」と言っており、絶句した。色々思うことがあって言葉に出そうとするが「もう先輩は帰ってこない」ことを思い出し、上司の話を聞いた。ここで別の方法(IF案)を提案しても覆せないから。
上司とお局様の相性はよくない方だと思う。上司は人の意見を汲み取るのが上手く、「それはAということですか?Bということですか?」とお局様あるある誤解されやすい発言に対し、相手の意図を確認した。しかし、お局様に配慮した気遣いが逆にお局様の地雷に踏み込んでいることがあった。
お局様の不満を聞くと、分からなくはないが、そんなことでいちいち怒っていたら、あの会社で働くのは辛い。根本的に会社と合わないのだろうなと感じていた。
毎月行われる部署の個人資料には「精神的に苦しい」など、そういったアピールがされていた。申し訳ないが私は先輩にしてきた仕打ち(パワハラモラハラなど)を思い出し、優しい言葉をかけることは出来なかった。おそらく周りも触らぬ神に祟りなしと思って触れずにはいたのだろう。
お局様問題以外にも色々課題があり、将来のことを考えて私は退職をした。その翌月にお局様は「リーダー」という役職がついた。
転職活動をして思ったが、働きやすさを考えると前職は在宅もできてフレックスあり、優しい人も多かったので働きやすかった。正社員雇用は難しいが、それを気にしなくていいなら平均年収ぐらいは頂いていたので、40代後半のお局様の立場なら会社が合わなくても、条件が良いこの会社で働き続けるだろうと思った。
しかし、その3ヶ月後お局様は退職。
私は聞いた瞬間に「そしたら辞めなかったのに」と後悔の念を一瞬覚えた。
しかし、今の立場を考えると転職先が決まり、前職より年収が増えたり将来面ではすごく条件が良くなったので戻るつもりはない。そういう風に自分自身を納得させないと気持ちが持たないと言うのもありますが、私は次の場所で頑張るんだ。
お局様が退職した理由は分からないが、お局様の立場を考えると相当な理由なのだろう。家族関係かもしれない。何があるか分からないなと思った。
もっと私自身が精神的に大人だったら、お局様にも優しくできたのかもしれない。
お局様と私は少し似ている面もあったから、あぁいう風にならないように気をつけようと反面教師にもさせてもらった。学ばせてくれてありがとう。
帯状疱疹になった上司のストレスが減ったらいいな。
今の部署の人たちが働きやすくなっていると嬉しい。
文章に書き出すことで大分気持ちが整理できた。
悔しい私もいれば、先に進めて良かったと思う私、いろんな気持ちが混ざり合っていた。
辛いこともあったけれど、お局様との出会いは「こういう風になるな!」という自分自身を成長させるための勉強になった。