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↑私は恋愛依存症だった その3↑
私は恋愛依存症だった その4
結婚編。
私が付き合う男性は、「こんな何かが欠落したダメ人間な自分を好いてくれる人」だった。
今までの経験から、自分を恋愛面でも卑下しまくっていた。自分は人を見る目がないから、自分から好きになった相手は上手く行かない、と、つくづく思っていた。
今までのその1〜その3まで読み返してみると、
私は相手をよく知りもしないくせに。本当の意味で人をを好きになったことがないのに。
実際、付き合う相手は私を蔑むばかりの人や、浮気性で離婚歴があり別れた子供がいていつも復縁を匂わせて心配ばかりかける人、既婚の人、本命の彼女持ち、などなどそういう人からのアプローチばかり受けた。私は真剣に尽くし、相手の女より私のほうがいい娘でしょうと、言わんばかりに痩せ我慢して、単に相手にとって都合のいい女だった。そして自分もそういう相手を選んだくせに、ちっとも幸せではなかった。冷静に考えれば当たり前だ。
数々のストレスになるような恋愛で、まるで弱りきった心の拠り所を渇望するように、すぐ新しい人を次々好きになるという悪循環に嵌っていた。
結婚した相手も、私がすぐ好きになり、あざとくした。交際のきっかけは相手からのアプローチからだ。優しかったし、お菓子の差し入れをしてくれたり、今までの男性たちと違って浮気の心配はなく、心から安心していた。初めて、心配がない恋愛ってこんなにも幸せだ、と思った。
結婚後、彼の化けの皮が剥がれた。彼は隠れてギャンブル依存症であり、私が汗をかいて毎日歩いて歩いて営業したなけなしの給料以上に課金ゲームに金を使い、すぐ借金をし、不潔でだらしなく不健康で、毎日コーラを飲み、暴食し、ぶくぶく太り、ギャンブルのことを注意すると私に暴力をふるった。そして私からレスになった。
私は自分の人生が情けなく、いそがしく過酷な営業の仕事の、また、不幸な人生の心の拠り所として新たに次々人を好きになり、愛される妄想を頼りに生きた。
本当に人生を変えたかった。今の人生に絶望した。生活するお金も欲しかった。しかし一日は24時間しかない。仕事でクタクタで、精神疾患も酷くなり、ダブルワークなどできないので、マルチに手を出した。本当に人生を変えるためにスピにも取り組んだ。お寺にお参りもした。片思いした既婚の上司や、趣味で知り合った既婚者との、愛とお金の心配のない生活を何年も何年も渇望していたからだ。
(私は欠陥人間だが、流石にこれは釣り合わない。私にふさわしい、もっといい人がいるはずだ。)と信じていた。
しかしよく考えてみれば、
結婚相手はギャンブルしたさにレジの小銭を、見境なく盗む人間で、
私は既婚未婚、見境なく好きになる人間だった。
釣り合った、バランスの取れた、実にお似合いのカップルだと思う。
結婚相手は、いまだに私が仕事に行くこと、趣味に行くこと、たまに付き合いで趣味仲間と食事に行くことに疑いの目を持っている。そこにどうしても男がいるからだ。私が気がある男がそこに必ず居るんだと信じている。都合が合えば送り迎えする。同僚に、仲いいね!と感心されるが、仲が良い訳では無い。彼は駐車場で何時間も私を待ち、鬼電をかけ続け、そのへんを睨みながらイキりながらオラオラしながら自分の存在をアピールしている。自分は1年に一度しか歯を磨かない水虫メタボなのに。
全くもって浮気も、心の浮気も完全にないのだが、今までの私のことを考えれば、疑うのも無理はない。私の自業自得だ。
結婚相手からすれば、
自分こそ被害者だ、と思っていると思う。
こんな、お似合いのカップルである。