私はまだ、世間体でいう子どもです。
が、頼り方、甘え方が分かりません。
そのため大人の方からすれば、私など実に可愛くない子どもでしょう。私という人間を知れば知る程にそう思うはずです。
さて、そんな私は「我儘」を言うことを覚えず育ちました。
前回の小瓶を見て頂ければ分かりますが、母もおらず、家に私の居場所は無い。
頼み事は全て兄が優先され、そんな兄は自身の望みを尊重され、随分と自己中心的な人に育ちました。
AとB、2つの物を提示されます。
「Aがいい」
と私が言いました。すると兄は、
「俺がA。お前はB」
と“決定事項”を伝えてくるのです。それを提示した父或いは大人は、
「じゃあ、貴女には悪いけど」
と兄を優先する。いつものことでした。
だから私は“希望”をもたないようにしました。どの道叶わないのだから。
自分でも無欲になったと思います。何か欲しいものはと久々に会った母に聞かれても、私から出るのは「なにも」。
進路など私に権限はありません。父に決められ、いえ、決めてもらいました。
欲しいものを欲しいと言える。
やりたいことを問われすぐ答えられる。
頼ってと言われて頼ることが出来る。
私には到底無理な話です。宇宙に住みたいと言っているような。幻想の話なのです。
相手の愛想がつくのも時間の問題。
そんな私に仮初のものでもいいから、
甘え方を教えていただけると幸いです。
嫌われたくない人がいるんです。頼りたいけど頼れない人が。
だってきっと迷惑でしょう?迷惑じゃないとその人は言うけれど、私は迷惑がられる存在だから。