犬は人間の自己満なんですか。ファッションなんですか。奴隷ですか。犬に人生はないんですか。
私は犬が好きです。大切な大切な、のんという3才のトイプードルを飼っています。中学3年生で、いじめから立ち直れず不登校経験があり、その頃も私の楽しみと言えば、彼女と一緒に過ごすことでした。一貫校に通っているので受験はありませんが、やはり休んでしまった分のブランクが大きく、学業、将来にも不安があります。
私の家は、勉強ができる環境では正直ありません。自分は鬱病だと言い張る父親が、怒鳴り散らし、私や犬を叩きます。私も精神科をずっと受診していましたが、最近は通わせてくれなくなりました。精神科で様々な患者さんに会ったり、先生のお話を聞き、心の病気の大変さはよく分かっているつもりです。でも、鬱病だから叩く(怒鳴る)ことは仕方ないんだ、と薬も飲まず逃げて自分を正当化する父親は大嫌いです、治そうと必死に努力してる人を見てきたから。私も、薬を飲んで治療を続けましたし、周りにどう言われても、自分は普通だと思って頑張ってきたつもりです。
そんな父親が、犬を連れて旅行に行くと言いだしました。咋年末、私の反対を押し切り連れていったのですが、のんは、未だに吠え癖があり、室内トイレもできません。それを理由に反対したのですが通じませんでした。結果、父は早く寝て、夜中一睡もできず大変だったのは私や母です。クレートも買わないのに長時間車に乗せ、車酔いもして、だからもう二度とごめんだと伝えたら、行きたくないならお前は待ってろと。そうじゃないんです、この子だって帰ってきたあとすごく体調を崩したのに。
飼う前に勉強した足りない知識を頼りに、のんが子犬の頃、都会、人と暮らす上で最低限必要なことは教えようと、私はトイレや散歩、吠えや噛みグセのトレーニングに必死になりました。そんなときも、楽をしようと家の庭で父はトイレをさせるようになり、もう室内ではしてくれません。人間の食べ物をご褒美の範囲を超え平気であげ、ドッグフードを食べなくなったこと、何を食べさせたのか、ぐったりさせたこともありました。シャンプーやドライヤーやブラッシングだって、マニュアル通りには行かないとしても、トイプードルなので必須なはず。そんなことも、全て中途半端に父は行いました。私が時間のあるときにやるから、しなくて大丈夫だといくら伝えても、私が勉強中だろうと何だろうと、熱いお湯でシャンプーをして濡れたまま放置。そんなことを続けて、のんは酷い皮膚炎になり、可哀想でなりません。足も舐め、肉球も真っ赤。病院でお薬をもらって、食べ物にも気を付けておやつもできる限り手作りをして、私はのんの辛さを少しでも軽減させようと、頑張ったつもりです。
確かに私の自己満なのかもしれないし、人間と暮らしていること、こんな家で暮らさせていることが彼女にとって幸せかと聞かれたら頷けません。でも大事な友達であるのんの短い一生を、幸せな時間で満たしてあげたくて、彼女と過ごしています。現実、犬に感謝の感情がないのは存じてますし、父に甘やかされて、のんが懐いているのも分かっています。でも、さらに寿命を縮めるようなことはしてほしくないし、人間のファッション、犬に人生なんてないなどと言われるのは心外です。それ以上言ったら飲んでいたお酒をかけると言われたので何も言えませんでしたが、悔しくてたまりません。そうやって怒鳴っているとき、のんはゲージでふさぎこんだり、足を舐めています。これでは肉球の荒れも治りません。この子はこの子であって、私達のものではないし、私はそんな軽い気持ちで飼ってないのです。
何だか何を書きたいのかわからなくなってしまいました、長くなって申し訳ないです。私はこれから、どう向き合って行けば良いのでしょうか。
ナナ