気付いた話と暖かな話。
再現なく甘えたい。
嫌われるとか一切頭に浮かぶことなく、気の済むまで甘やかして欲しい。
ああ…
多分私は『弱い自分』を許して欲しかった。
勉強も運動もトップクラスになるよう努力したし、『完璧すぎる』人を演じてきた。
出来なければ叱られた。
一挙一言全てを観察され、気に入らなければ目を何時間も見つめられ叱られて。
苦しくて、辛くて、
でも自分を抑圧して。
単純に抱き締められたかった。
性的な、暴力的な触れ方じゃなくて
ふわふわ暖かい日溜まりを感じるような触れ方をされたかった。
でも両親に向ける愛は、もうない。
思い出したくない。
今の、大切な人がいる下宿生活が幸せだ。
あれは多分『心配している』という大義名分を翳して
本当はコントロールしたかっただけだ。
頼むから
失った夫婦愛を私に求めないでくれ。
妻の役。
夫の役。
優秀な子供の役。
もう出来ないよ。私以外になりたくない。
暖かな手に触れられると
その場所から氷河が溶けていくように感じるんです。
遊離した魂と身体を、繋ぎ止められる感覚がするんです。
(性行為じゃ、ありませんよ)
安心するし、守られてると思う。
仮初めでも、欲しくなるんです。
弱い自分を認めてあげる。
心を少し、ぶつけてみる。
次はここから。
Spica