冬
主さんに届くかどうかわからないんだけどとりあえず書きます。
記憶は変わりようがない、と主さんが決めたのならそうなんだと思う。その記憶が主さんを取り囲んでいて動けない感じなのかなと小瓶を読んで思いました。
私に言えるのは二つ。
ひとつは主さんは実はその中心にいるわけではないということ。中心にある自分をこちら側から観てるんだから、その客観性を活かせるのではないかということ。
ふたつは記憶を瞬間瞬間に蘇らせてはいるけれど、主さんは決してそこにはいないということ。これはタイムマシンと同じこと。タイムマシンで過去に戻ったとしても、過去に戻った今現在の一瞬一瞬が進行中なのだから。主さんは記憶は変わらないのかもしれないけれど、私たちには今、この瞬間しかない。今、この瞬間しか生きていないと思えたらその記憶は額縁の向こう側の絵になると、思います。