すきな、あの、先生には
バレンタインのやつは、渡せなかった。
昨日は、できる気がしてたけれど、学校に着くと、無理だなってなったの。
でも、国語の時間、返り点の打ち方を質問したら、ゆっくりやさしくはりきって、教えてくれたのが、
すごくうれしくて。
先生がにぎったわたしのシャーペンがあたたかくふわふわしていたこと、漢詩のプリントを刷ってきてくれたこと
この気持ちをたいせつにしなきゃって、おもえた。
きらいになりたいって、またおもう日がくれば。
あのこともこのことも ちゃんとおもいだして、また、すてきな子でいようって、背すじをのばす。
もっともっと、先生のしあわせだけを願えるように。