拝啓、3年前の僕へ。
お元気なわけがありませんよね。
酷い頭痛に悩まされているはずです。
残念ながら3年後も治っていません。
それどころか微熱まで出やがります。
1ヶ月後に君は手首を切りはじめます。
それは3年後も続いています。
自分のこと、他人のこと。
悩み過ぎて抱えきれなくなります。
被った猫とはいえ、
君は真面目すぎるのです。
くそがつくほど真面目なのです。
もし僕が君に
伝えられるのなら言ってやりたい。
逃げなさい。
嫌なこと、怖いことから全部。
体を壊して、心まで半壊するような
馬鹿な目を見る前に早く逃げなさい。
フラッシュバックしてパニックになって
自殺未遂をするほど辛い思いさえ
君には待ち受けているのです。
でも、伝えられるわけがないから。
僕はこれからも
過去に囚われて生きていきます。
忘れちゃえば楽なのだろうけれど、
どうやら僕は無意識下で
それを望んでいないらしいのです。
僕は罰を望んでいるのではないかと
ある人に言われました。
たしかに僕は罰を望んでいるのです。
僕は幸せになってはいけないのです。
泣いて、
自らを傷つけて、
心が壊れかけて、
死のうとまでした、
たくさんの友人や後輩に
救いの手を差し伸べようとして
でも、何もできなくて
結局僕は
見殺しにしました。
だから僕なんかが
幸せになってはいけないのです。
君に伝えられるのならもう一つ、
できないことはするなと言ってやりたい。
それはただの偽善者だから。
今、僕は前よりもずっと幸せです。
学校に行ける日が増えました。
休んだらノートを快く貸してくれる
級友が何人かいます。
先生方にも恵まれています。
こんな僕を認めてくれる人がいます。
汚い部分を曝け出しても、
好きだと言ってくれたのです。
いつまでそういてくれるかわかりませんが。
敵わない相手がたくさんいます。
だからこそ
負けたくない相手もたくさんいます。
僕は幸せになってはならない。
なのに今幸せです。
近いうちに罰が当たるでしょう。
そんなことはだいぶ前から知っています。
これは懺悔の小瓶です。
3年前のこの時期より1ヶ月あと
僕は宛メと出会いました。
時空を超えるわけなんてありませんが
どうしてもここに
流さずにはいられなかったのです。
これからも僕は
悲劇のヒロインでも気取って
生きていくのでしょう。
ひょっとしたらまた
別の方法で自殺を企てるかもしれません。
半年前のように。
とりあえずまた節目ごとに
こうやって何か書くつもりではいます。
それは宛メではなく、
ノートの端や裏紙かもしれません。
少しだけすっきりとしました。
夕食と入浴を済ませたら、
勉強をしようと思います。
その頃には微熱も下がっているでしょう。
明日も休みたくないので
今夜は眠らないつもりです。
起きられないのが怖いから。
とりあえずまたしばらく頑張ってみます。
つらつらと書き連ねてみました。
もし最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら、お付き合いありがとうございましたとお伝えしたいです。