運命の出逢いの話。
大学生の時、彼女とあるイベントに行くはずだった日。
待ち合わせ時間になっても彼女が来ない。連絡は来ないし、こっちからの電話も繋がらない。
1時間近く経って、イベント開始5分前でようやくかかってきた電話。
「最悪~。今起きた~。ついでに晴れてるから洗濯機回してから行っていい?」
お前何言ってんの?
最悪なのはこっちだよ!!
ついでって何のついでだよ!
寝坊についでとかあるかボケ!!
いろいろ言いたかったけど、「もういい帰る」って言ってガチャ切り。
でもそのイベント自体は楽しみにしてたから、会場には入った。そうしたら並んでた客の中に10人くらいの団体がいた。
よほど浮かれてたのか賑やかだったんだが、しばらくしてその内の1人が、興奮のあまり??突然鼻血を出し。
持ってたティッシュを渡したらお礼を言われ、そのまま話してたら、その団体の1人が偶然にも俺と同じ大学だとわかって意気投合。
イベントはやっぱり面白くてめちゃくちゃ盛り上がり、俺はテンションMAXのまま、そいつらの行きつけという店に一緒に飲みに行った。
そいつらいわく、その店に目当ての美人バイトさんがいたんだけど、ちょうどその日は休み。
「⚪ちゃんいないの~!?」と騒いでる男どもに、注文取りにきたバイトさんが「残念でしたね~。あ、このマグロの豪華盛り注文してくれたら、あのお客様ってすごくイイ人達だよって言っておいてあげますけど⭐⭐」と言った。みごと豪華盛りは注文された。
その豪華盛りを華麗に売り付けたバイトが、今の嫁さん。
ちょくちょくそのメンツで飲みに行くようになって、かわいい店員さんにも会えたけど、俺は嫁さんの方とくっついた。
先週の同窓会で、当時遅刻をかましてすぐに別れた元カノに久々に会った。その時のことを謝られた。嫁さんとのいきさつを話したらちょっとしょげてた。
もう怒ってないというか、ちょっと感謝してるくらい。
人の縁はどこにあるかわからないね。