幸せの8割はお金からできている、らしい。
それが本当なら、お金があれば心の8割くらいを幸せで満たすことが可能なのかもしれない、と思った。
大好きな小説を好きなだけ読んで、甘いものを食べて、あたたかいお布団で眠って…。
なるほど。それができればたしかにわたしは幸せを感じられるだろう。
そう確信してから、考えてみた。
残りの2割はどうしたらいいのだろう。
少なくともわたしはいま、全然幸せなんかじゃないのだ。
もしかすると、残りの2割とやらはあまりにも重要なんじゃないか。
そういえば、お金の理由から大学進学を諦めかけていたわたしに、借金してでも大学に行ったほうがいい、といったのも同じ人だったなぁ。
お金で四年間を買う価値はあると言ってくれた。
一生懸命頑張ってきたけど、いまさらになってやっぱり進学は無理かもしれない、という状況。
わたしはあまりショックを受けなくて。
フリーターしながら、どうしても勉強したいなら通信でもなんでもあるだろう、と思った。
それでもまあ、今までのことを考えると少しは思うところもあるわけで。
ひとりでもんもんとしていたら、ふとこの言葉を思い出した。
幸せの8割はお金からできている。
わたしは少なくともお金はあまりなくて、本も甘いものも買えないしあたたかいお布団で眠れることもできないのだけれど、
だけど、そうじゃなくて。
わたしはいま、間違いなく残りの2割の部分が原因で幸せじゃないのだ。
一体その2割はなんなのか。
わからないけれど、
その2割が満たされれば、わたしはきっと8割の部分を忘れることすらできるのではないかと、なぜかそう思うのだ。
わたしは、ある冬の日のことを考えてみる。
そこでみつけた、たったひとつの光を思い出してみる。
そのことを考えていると、なんとなく、残りの2割が何なのかわかる気がした。
名前のない小瓶
47510通目の宛名のないメール
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名前のない小瓶
たかが2割、されど2割。
8割は残りの2割で左右される。
ななしさん
私はお金で買えないものは出会いだと思っています。
普通に日常を過ごしていて、ばったり運命の人に巡り合い結婚する人もいれば、婚活サイトにお金を積んで相手を探しても見つからない人もいる。
いい会社に入っても、いい仕事につけても、周りの人みんなと仲良く出来るわけじゃない。嫌いな人も合わない人も当然いる。
いじめられっ子は、いじめっ子がいなければ平和に学校生活を過ごせた。でも学校にいじめっ子がいるかいないかなんて事前にはわからない。運悪く出会ってしまってからの傷はずっと癒えない。
いろいろな犯罪者。
生まれる家庭が違ったら、学校が違ったら、あるいは愛すべき友や恋人に巡り会えていたら、彼らの何割かは、罪を犯さずにいられたかもしれない。
人だけじゃなく物もそう。
あなたが服を買おうとして、いろいろな店に行ったりネットを見たりしても、「よしコレだ!!」と見つかることもあれば、どれもパッとしないこともあるでしょう。また、あなたが一目で気に入る服がこの世界のどこかにあったとしても、あなたがそれを見つけられないかもしれない。
出会いはお金では買えない。どんなにお金持ちでも、世の中全ての人と出会えるわけじゃないし、世の中全ての物を知ることが出来るわけじゃないから。
人は、その出会いがいつ訪れてもいいように、お金で外見を整えたり中身を磨いたりして、恥ずかしくない自分の準備をするんだと思うんです。
だから世の中お金が全てじゃないと言われるのかなあと。
主さんも、今準備期間なんじゃないですか。
出会うべきものに出会えた時、10割の幸せを感じられるように、今はお金で得られるものを大切にしていればいいと思います。
ななしさん
お金そのものに幸せを生む力はないですよね。ただの紙切れと金属片なので。
人間同士の”信用”がお金を価値あるものにしているわけで・・・。
お金にとらわれすぎると残り2割が遠のいていくのかなあ。
ってか、その2割だと思っていたものが実は幸せの10割だったりして・・・。
ななしさん
お金がないと幸せは得にくいと思う。
2割がお金以外にあるとしても結局はお金が大切。
逆に言ってしまえば2割の何かが無かったとしてもお金があれば楽しい事沢山出来るし、友人だって出来る。友人いたらお金もかかるし、遊びにだって行くでしょう。その度にお金は必須でもあるし。
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