拝啓、3年前の僕へ。
お元気…ではありませんね。
何通目でしょうか、この小瓶。
中学を卒業してから、半年ペースでかな?
何度か君に小瓶を流しています。
届くわけないとわかっているのですが、
書かずにはいられないのです。
もう、あれから3度目の冬です。
君はこれから自業自得とはいえ
とてもとても辛い思いをします。
先が真っ暗に思えます。
思い出してパニックになって自分を傷つけるほどの思いをします。
責任なんてどうでもいい。
逃げなさい。お願いだから、逃げて。
そうすれば、あんな思いをしなくて済むのだから!
こう思う一方で、
あれは私にとって必要だったのだと、
最近歯車が動き出してから思うようになりました。
僕は身勝手ですね(笑)
高校に入って、勉強第一のクラスで過ごすようになってから、
大学受験のために是非とも体調を戻す必要が出てきました。
体調を治すためには、僕が僕と向き合わなければなりません。
自分の生い立ち、幼少期の記憶、色々なものを辿るうちに、
見たくなかった、目を背けていた自分の一面を真っ正面から受け止める必要も出てきました。
受け止めるのは、痛いです。
情なくて、認めたくなくて、逃げたくなります。
けれど、僕は受け止めると決めた。
だから全力で、醜い自分を抱きしめます。
4年と4ヶ月前についた、
認められるための嘘は、
結果的に1000人以上の人を騙しました。
それ以前にも、それからも、
僕はたくさんの嘘を自分と他人についてきました。
けれど、嘘をつくのは辛いです。
苦しいです。
僕は僕を卒業するために自愛できるようになりたいと思いました。
もう、自分に嘘はつきません。
まっすぐ生きます。
自己犠牲というのは、ある種の自暴自棄なのだと最近気づきました。
あの頃の僕は自分が嫌いでした。
嫌な記憶、たくさんあります。
忘れたい思い出、たくさんあります。
今まではそれを必死に棄てようとしてきました。
けれど、ある人に「抱えたままでいい」と言われてから、考えました。
冷たい記憶も、あったかい言葉も
抱えたまま進んで行こう。
それ以外に僕ができることはないのだから。
1000人に嘘をついたこと。
誰がなんと言おうとその事実は変わらない。
だから、その事実を、
忘れずに抱えていくのです。
この冬を乗り越えられたら、
僕はきっと前に進めるはずなのです。
もう逃げたくない。
僕は、過去の僕に負けない。
そのためにも進級したい。
勉強も頑張る。
秋に葉っぱは落ちるけれど、
春になったらまた芽吹くように。
眠たくなってきました。
加湿器に入れた薔薇のフレグランスと、
バニラのボディミストの香りとが混ざりあって甘いです。
明日はお休みだけれど、早めに起きて、
宿題と模試のための勉強をしようと思います。
3学期が終わる頃にまた小瓶を書くかもしれません。
自愛、できるようになりますように。