自傷をいつまで我慢できるか、を試している
ときどき箍が外れて瘢痕に爪を立てたりミミズ腫れを作ったりするけれど、私の自傷判定は刃物を持ち出すか否かである
なお、出血した場合はペナルティを重くする
最近、怒りを感じても言葉に表せなくなった
いつもはぺらぺらと回るのに口が真一文字になって動かなくなる
腹の底に苛つきを流し込んで蓋をする、といった感じだ
その滓ごと忘れられれば御の字、何度でも思い返すならその都度刃物を握らないよう努力する
そうしているうちに、私の脳は(日々の生活の中で使う刃物を持った瞬間に)『どうすれば自然に見える怪我になるか』という一連の流れを何度も見せてくるようになった
この甘言には「他人の目のあるところで行為に及んでも価値はない」と心の中で言い返して対処している
私を知る、リアルの人間関係の中では誰にも言わないしそもそも出来ない
言い分を聞かないうちから「ちやほやして欲しいから切るんだろう」と断じた彼らに理解を示されるとは思えないし、上記のイメージを逐一説明するのは単純に面倒だ
傷を見て安堵するあたり、当時の自分だけは信用できると私は思っているらしい
していた頃も、我慢している6年間も、他のストレス発散法が使えずにここまで来た
つくづく持ち前の素材を駄目にするしか能がないとは自覚している
いつか完全に自制できなくなったとしても、周囲に八つ当たりしなければそれで良いと思っている