今の彼氏と付き合ったきっかけは、ある時私が本当にしんどかった時に相談に乗ってもらったことです。
元々気になっていた人だったので、どうにかして繋がりを持てないか、と思っていた時に、当時抱えていた企画のことで日に日に悩んでいってしまい、あまりの辛さに、ある日の夜、泣きながら彼に電話しました。
彼に近づきたかった、という下心は勿論ありました。しかし、それよりも誰かに話をきいてもらいたい、辛い、という気持ちの方が勝っていました。
そんな私に、彼はとても親身になって話を聞いてくれました。その時、「ああ、この人が好きだ」と自覚し、私から何度かアプローチをかけ、めでたく交際することとなりました。
しかし、実はその時、彼は別件で他の人から重めの相談をされていたらしく、彼自身も精神的に追い詰められていたというのです。
そんな話を、数日前に彼がぽろっと話してくれました。
彼と交際してからもうすぐ1年が経ちます。
自分も追い詰められている中で、縋ってきた私を振り払うことなく、親身に話を聞いてくれた彼のことを本当に素敵な人だと思うし、この人と会えて良かったと思います。
ただ、そう思うが故に、どうしてあの時あんな電話をしてしまったのだろうと、今更ながら自己嫌悪の念でいっぱいになってしまっています。
彼も、別に恨みを晴らすだとかそういう意味合いでなく、そう言えばあの時実は…という裏話のつもりだったのだと思います。現に、そんなつもりは無かった、やっぱり言うべきじゃなかった、と謝ってきました。勿論、私も謝りました。彼に謝らせるつもりは無かったのに。
過去のことは変えられないし、そもそも私が気にしすぎているだけだとは分かっています。でも、どうしてこうも私は自分のことしか考えられないのだろうと嫌気がします。そのことが分かっていたら電話をしようだなんて思わなかった。相談なんか他の人にして、ご飯のお誘いだとか、もっと普通のことで電話をすればよかった、という後悔でいっぱいになってしまいました。
どうして私は人に迷惑をかけながらでしか生きられないのでしょう。自分が情けなくて、みじめでたまりません。
ななしさん
そこで後悔するから、結果的に「迷惑しかかけられない人」になってしまったのでは。
彼に気を使わせて謝らせてしまったのだしね。
あなたが一番しなければならないのは、後悔じゃなく感謝でしょう。
自分も大変だったのに、あなたのために時間を使ってくれた彼に、きちんと感謝しましたか?
「そうだったんだ。あの時はあなたの様子まで気が回らなくてごめんね」
だけじゃなく。
「私はあれで本当に救われた」
「ありがとう」
心からそう言えたら、彼が謝ることは無かったでしょ?
反省や後悔は、基本は自分の為のものです。
「あれが駄目だった」「これが未熟だった」と思っている内は、自分のことしか考えていないのです。
「あれが嬉しかった」「これが助かった」ときちんと伝えて、初めて自分の為に何かしてくれた相手に報いることになります。
そうして報われた善意は、相手にとっての迷惑にはなりません。誰かを助けることが出来た誇りになるはずです。
例え悪意がなくても、配慮が足りずに迷惑をかけてしまうことは誰にでもあります。
大事なのは、それを自分の中だけでこねくり回さないこと。相手があってのことなのに、1人で考えても何の解決にもなりません。
今だって、あなたに気を使わせまいと彼が謝ってくれたのに、あなたは自分1人で思考を暴走させてしまっていますよね。それ自体が既に「自分のことしか考えていない」状態です。
まずは彼が謝ってくれたことを素直に受けとりませんか?「気にするな。別に恨んでいないし、恩着せがましく愚痴るつもりはない」と彼が示してくれたのだから、もうそれは終わった話として、笑顔で次のデート先でも探した方がよほど建設的だと思います。
そういう切り替えのきっかけとして、きちんと感謝を伝えるのはとても大切ですよ。