夢を見るんです。
寝てる時に見る夢じゃない、目を閉じると見られる夢。
その時私は橋の真ん中に縄をくくって、その縄の先で首を吊ってぶら下がっている。
あるいはそれは縄ではなくワイヤーで、吊った首と体が離れて、地面に叩きつけられて血の海の中に居る。
また別の時私は、夜の海にゆっくりゆっくり歩を進めていく。服は着たまま、ひんやりと心地よい温度の中、ゆっくりゆっくり口許から頭の先まで覆われて、しまいには足を掬われて流されていく。
あるいは崖の上から、水飛沫をあげるそれに、自ら身を落とす。
私は自分の後始末をしなければならない。
その方法をいつも、夢見ている。