急に。息が吸えなくなった。暗い。
真っ逆さま。あれ羽根が。いつの間に。
違う。天使に拾われた。でも何となく、
落ちたい気分。いややっぱり怖い。怖いよ。
現実が動くのが怖い。今のままがいい。
誰かの屋根の下でぬくぬく暮らしたい。
守られて生きたい。弱くても何でも。
矢面に立つのが怖い。雁字搦め。どうして。
理由なんかない。喜びもないわけではない。
自分らしさ、才能、現実が変わることを
望んでいたはずなのに、自立したいと
願っているはずなのに、無視されるような
気がする。何を想像しているんだろう。
何が怖いの。分からないけれど、何となく。
言葉が怖い。上手く伝えられないこと。
言い忘れたり、間違えたり、情報の責任を
取ること。すごく怖い。だから人前に
出られない。でも、出たいんだよね?
埋もれるような、窒息するような気が
するんだよね?うん頭では、理想では、
自分の美意識を表現できる人でありたい。
それは音楽であり、色々な創作活動において。
どうして。好きなのに人前に出すのが怖い。
好きだから、大切だから絶対に傷付き
たくない。傷付きたくない方がむしろ
勝っている。だから動かない。初めから。
私は動きたくない。口では動かしたいと
言いながら。口ですら上手く言えていない。
保証がほしい。傷付かない保証が。傷付く
ことがここまで怖いのはなぜ。これは愛
ではなくエゴなのか。大切に思っている
ものを失くすかもしれない恐怖は、エゴ
なのか。美意識が承認されると嬉しい。
承認されないと傷付く。それは確かに
不自然だ。承認されなくても突き進む
勇気の方がよほど美しい。できるできない
ではないというのはつまり、やるやらない
であるというのは、自分の覚悟によって、
一瞬速く、やることがビジョンに上がって
来る。それを出すということだから。
不思議なんだけど、それが自然。これが
ガイドなのかな。命懸けだな。