いつだったか。
君は言ったよね。
「待っててほしい」
って。
あと、半年待ってほしいって。
信じようと思った。
君はいつも約束を守ってくれたから。
それなのに。
ついに君は来なかった。
迎えに来てはくれなかった。
こちらから迎えに行こうとしても
君は、何も言わずに逃げ続けて、、
別の誰かと幸せそうに笑っていた。
君に幸せになってほしかった。
だから追い続けるのは
やめにしようと思った。
それでもどうしたって目が君を追って、
視界に君が映るたび、泣きそうになる。
どうして自分ではダメだったのだろう。
どうして何も言わずに離れていってしまったのだろう。
あんなに好きと言ってくれた君はどこに行ったのだろう。と、
何も分からないまま、未来にはもうない、
過去の幸せを集めては、一人で想いを募らせ続けた。
君に会うたび、苦しいのに、
自分の置かれた立場が
君と会わない事を許してはくれなかった。
逃げたくて仕方なかった。
君が幸せそうに笑うのを見ていると
君を憎んでしまいそうだった。
自分がうまく笑えているか分からなかった。
そんな気持ちをずっと一人で抱え続けた。
君と過ごした幸せも、あの日の約束も、
君から避けられ続けた日々も、
君から逃げようとしたことも、
初めての恋にどうしたらいいのか
分からなかったことも、
誰にも何も言わなかった。
自分の中にだけしまい込んだ。
人を信じるのが馬鹿みたいに思えてしまって、
そんな状況がひどく悲しかった。
だけど、もう疲れてしまった。
君の事を考えてしまうのも、
そばにいるのも、会話をするのも、
声を聞くのだって、身体が強張るようになってしまった。
今は、君が怖くて仕方ないよ。
いつかまた君と心から笑える日が来るだろうか。
全てを打ち明けて、君に謝れる日は来るだろうか。