10年前の私みたいな誰かへ。10年前といえば、何もかもダメになった挫折の年でしたね。幼い頃から続けた楽器は、あんなに周りから期待

こんにちは、最近少しだけ日が長くなってきましたね。
10年前の私はいかがお過ごしですか。
10年前といえば、何もかもダメになった挫折の年でしたね。
幼い頃から続けた楽器は、あんなに周りから期待されたのに努力が続けられなくて、高校に上がった時にはもうほとんど情熱なんてなかったよね。
でも、「楽器をしている自分」が自信の源だったからどうしても手放せなかった。
もう過去の出がらしみたいなものだったのにしがみついて握り潰して、残ったものは中途半端な自分でした。
気がついた時には周りは受験一色で、勉強も気持ちも取り残されたあなたは希望どころか滑り止めさえ合格できなかった。

結局、夢を追うのか、普通の道に進むのか一度も決断できないまま、18歳の冬にあなたはすっからかんになりましたね。

でも、今思えばすっからかんになれたことがあなたの大きな転機でした。

あのね
この先、あなたが過ごす10年間は、今はとても信じられないでしょうが、とても素晴らしいものになります。

大学に落ちたあなたは、とにかく働くすべを見つけるために専門学校へ入ります。
選んだ学科は男性8割のクラスで、そこで出会った数少ない女の子達と仲良くなります。

今まで仲良くなったことのないタイプの、華やかな女の子達。あなたは仲良くなれなさそうだな、なんて思ってるけど、その子達とは今も仲良しだよ。

彼女達にたくさんのことを教えてもらったんだよ。友達のお家でお泊まりして朝まで話したりとか、恋の話とか、アルバイトとか、お化粧とか。
それまでの私は、だれかに認めてもらうことこそが喜びの全てだった。
でもようやく、自分の喜びを知ることをはじめたんだよ。

自分のために努力して、あなたは目標としていた会社に就職します。

そこで出会う人たちも、またかけがえのない人たちになります。
仕事は苦しいこともあるけど、楽しいんだよ。

それから、あなた結婚するんだよ。
驚くべきことにもうすぐ子供も生まれます。

10年前のあなたは、男性と付き合ったこと一度もないことが不安だよね。
でもごめんね、あと4年くらいはそのままです。笑
それで、4年後に出会った初めての彼氏とあなたは結婚します。
彼は眼鏡の似合う細身の美青年ではありませんが、とてもとても素敵な人です。

私は今、とても幸せです。

10年前の春、すっからかんになったとおもったけど、それも実は違うんです。
楽器を続けたことも、大学受験をしたことも、何もかも無駄にはなっていなくて、その全てが今の幸せにつながっていました。

諦めずに、道を探してよかった。

10年前の私みたいなあなたがいたら、どうか進むことをやめないで欲しい。
休んでもいいし、戻ってもいいけど、進むことをやめないでいたら、過去を認められる未来が来ると信じて欲しい。

こんな自分語りの長い文を最後まで読んでくださってありがとうございました。
そして、この優しい場所をくださった運営の方もありがとうございます。
こういった場所の運営は、私には思いもよらないご苦労があることと思いますが、1日も長くこのサービスが続きますように。