なにか大きなことがあったわけではない。
ただ昔できたことができなくなった自分が情けなくてただただ消えたい。
今論文を書いている、提出期限はもう目の前まで迫っている。それなのに何一つ進んでいない、ゼロに近い。こんなことをやっている場合ではないこともわかっている。10年前の自分が見たらどれほど失望するだろうか。どんな目で私を見るだろうか。
その昔私は相当な優等生だった。テストもいい点をキープし続け学級委員長としてクラスをまとめたりもしていた。生徒会長なんかもやったことがあった。部活で全国大会目前まで迫ったりしたことも。
それがどうしたものか大学生になってから、人前に出るどころか授業にすら出なくなり、単位をぼろぼろ落としている。
この期に及んで今まで自分が親や先生に認められるためだけに、承認欲求のためだけに生きてきたことに気がついて大きく絶望している。やらされてきたので自分のために努力ができない。そう思い自分のための努力をしようと向き合い続けた結果今度は他人のための努力ができなくなった。両方を失った。
私は今怠慢に日々を過ごしている。寝れず夜更かしすることと、寝すぎて1日を食いつぶすそんな生活が続く。何を目標に努力すればいいかわからない。自分の極めたいものがわからない、やりたいという意欲が湧かない。周りに迷惑しかかけられない。
死ねば全てが終わる、最後の逃げ道に死を選んで全てを惰性で退けていく。最愛の人を亡くした訳じゃない、身近な人にひどく傷つけられた訳じゃない、自分自身が中途半端だから、そんな理由で死を選ぶのが、立派に情けなくてやっぱり死にたい。私に存在価値は無い。
そんなことを言って、誰かに止めてもらって、また一つ逃げ道を増やそうとしている。本当に情けない、情けない。