何をしても褒められる下の子たちを見てると「私の人生は何だったのかな」と悲しくなる。12歳以上離れた、まだ小学生の下の子たちは、やっぱり遅くにできた子供だからか何をしても褒められる。
そうして育った下の子たちは自分に絶対の自信を持っていて、褒められた分能力を伸ばしていて、羨ましい。私は何をしても褒められず、常に誰かと比べられ、せっかく貰った表彰状を帰り道で破いて丸めてゴミ箱に入れて帰ってきたこともあるのに。なんて言われるか、って怖くなって。
成人して、大学を出て、就職して。世間的には立派だと言われる職についても、親は「ふーん、そう」しか言わなかった。あなたたちの言う通りの職業に内定を取ったのに。銀行勤めがいい、って言ったのは誰?必死で内定をいくつもとった。それでもいざとなったら「私は教師になってほしかった」意味がわからない。
私が親から話しかけられるときは決まって理不尽に叱られるか、嫌味を言われるかのどれかだったから、後ろから声をかけられると露骨に肩が跳ねてしまう。職場で「ごめんね、驚かせた?」と聞かれるのはもう何度目だろう。とっさの一言が「すみません」で、明らかに自分が悪くなくても必死で謝って、ストレスを抱え込んで。
今、親になった人、これから親になる人、頼むから子供のことを認めてあげてほしい。叱るなとは言わない。ただ、努力をしたのなら、結果の有無にかかわらず、「頑張ったこと」を認めてあげてほしい。そして出来れば、自分の機嫌で叱らないで。
そうして育った子供は私のように、常に人に怯え、顔色を伺い、心を病んで、ふと気付いた時には自殺することばかりを考えるような大人になるかもしれないよ。
あーあ、私の人生何だったんだろう。一度でいいから、認められたかったなあ。