気づくと、「私が全部悪い」と口にしている。半年前からだ。
これを呟くと心が少し軽くなる。とても不思議だったが、最近になって理由がわかった。
私は、誰かに自分を否定されるのがすごく怖い。何よりも怖い。
昔から頭が悪く不器用だった私は、よく否定をされた。嫌だったし、それはすべて自分のスペックが低いせいだと思うといっそう辛かった。自分で自分を肯定し、心を自衛できないからだ。だからこそ、周囲に嫌われるのが本当に怖かった。他人も自分も私を否定することの辛さで、動けなくなってしまう。
だから、あらかじめ「自分が悪い」と自信に言い聞かせるのは要領の悪い自分に出来る数少ない自己防衛手段だった。他人に言われてしまうよりも、多少はダメージが少ないから。
だから「私が全部悪い」と口にする。最近は、自然と、呼吸をするように呟いてしまう。痛々しい女だなと思う。
これを呟くと一瞬、目の前の課題から現実逃避ができる。だからやめられない。本当は「私が全部悪い」わけではなく、そんなこと言う前にポジティブに生きるべきなのは分かっているが。
もう書くのも面倒くさい。
やっぱり、生まれて来なければよかったなあ。