いつも頭を使わないといけないような環境にあり
気が付けば思考が頭の全てを占拠している
体の疲れは動くのをやめればとれる
でも頭の疲れはどうすればいいのだろうか
眠るのにも限界がある
どれだけ寝ても、結局頭を使えばまた疲れる
目を開けているかぎり思考を止める事もできない
そんな時に、ふとタバコを吸っていた時期が懐かしくなる時がある
あの時はこうやって頭が疲れた時に、箱から一本タバコを取り出して吸っていた。
ニコチンの影響でクラッとする感覚と吸って吐くあの呼吸の中で思考はあの時だけ静止していた。
ふとそれが懐かしくなった。
もう禁煙して何年も経つ。禁煙するつもりはなく、ただなんとなく電子タバコを興味本位でいじっていたら気が付いた時には紙タバコを吸わなくなっていた
そしてその後しばらくして気づけば電子タバコも吸わなくなっていた
ニコチン入りのを吸っていたからかなのか、何も離脱現象のようなものは経験せずに気づけば禁煙していた。
やっぱり、タバコっていうのはニコチン以上にあの箱から取り出してっていう一連の儀式行動のようなものが相当効いていたように思う
タバコをやめてからすっかり臭いが嫌いになって今では立派な嫌煙家になってしまったが、それでも少し懐かしく思う
誰か何の害もないただ一連の儀式行動をするためだけのタバコのようなものを作ってくれないかなと思う
じゃなければ自分の思考の安寧はどこに見つければいいのだろう