生きている意味がわからない。
将来したいことも特にない。
今しなければならないことも、ない。
ただ、私は、可愛くなりたかった。
私が人から褒められた唯一の長所。
それは"目"だった。
友達に「私の長所ってどこだと思う?」って聞いても
「生まれた時から二重なところ!」
「目が大きいところ!」
私自身の性格ついては何も言ってくれなかった。
だから私は可愛くなりたかった。
人から褒められた唯一の長所を伸ばそうと思った。
元々自分で自分のことを可愛いと思っていなかったし、見た目に関しては自信がなかった。
でも長所を聞いてそこしか返ってこないのであれば、私のいちばん良いところはそこなのだろうと思った。
だから私はダイエットをした。
メイクの勉強も、研究も、した。
ひたすらに自分磨きを頑張った。
それでも私は可愛くなれなかった。
可愛くないのであれば、私の良いところなんて、他にない。
可愛くなれなかった、可愛くない私に存在意義はない。
生きている意味がわからない。