無性に腕が切りたくなった 。
この世界から消えてしまいたくなった朝だった。
それでも消えられないと分かっているから、せめてもの気持ちで見えない肩部分と、足を切った。朝から。
仕事に行った。上手く笑えなかった。
それでも自分なりに頑張りきった。
だからご褒美にお酒を買った。安いけど。美味しくも不味くもなかった。でも、心は嬉しかった。少し前までお酒は控えようと思っていた。浮腫むし、体にも良くないかなって。でも、この世の中どうでもいいように感じて、買った。気分は好調。馬鹿らしくて、おかしくて、笑いながら泣いた。朝切った部分は、赤くなっていたので、上からもう少し切り刻んだ。キリキリとした痛みだった。深くは切れない。それでもこの切ったという事実が私を許してくれる。私はこんなにも苦しいんだね。理由はないけれど。やはり死に囚われているんだね。
お酒の力って怖い。勢いで何でも出来てしまう。やりたいけど、色々考えて辞めてたこともできてしまう。でもある意味それは私が本当にしたかったことなのかもしれない。お酒も悪くない。
明日は少しでも笑えますように。
生きてよかった一日になりますように。
澄んだ朝の空を見ても空虚な気持ちになりませんように。どうか私に命がありますように。