怖くて怖くて、必死に目を瞑って。
時間が止まればいいと思った何度思ったでしょう。
学校が憂鬱で。
何も意味が無いのに行ってもしょうがなくて。
休んでしまおうか、そう思っても結局準備をして。
眠りにつく度に
世界の終わりを願いました。
夢の中でくらい
死んだ人に会いたいと願いました。
夢がこのまま続けばいいと何度も思いました。
でも、どれも叶わなくて。
1番会いたい人には会えなくて、
聞きたい声は聞けなくて。
人は忘れる時は声から忘れるから、
だからもう一度忘れたくないから、
あなたたちの声が聞きたいの。
もう霞んで霞んで、
雑音が入るその声が、
聞こえなくなってくるその音が。
それが無くなるのが怖いんです。
でも、まだ聞こえてるんです。
ちゃんと覚えてるんです。
8年たっても、5年経っても。
まだ二人の声を覚えてるんです。
もう一度会いたい
家族中で好きな家族ほど早く消えていくんです。
好きなものほど零れるんです。
それがとても辛くて、
すくいたくてもすくいたくても、
水みたいにすり抜けて……。
きっと僕だけが最後に残るんだろうなって。
1番弱くて、わがままで、末っ子で。
バカで、誰かの後を着いてくだけの僕なのに。
みんな置いていくんです。
僕が一番弱いんです。
重いものの我慢は得意だけど、
1人は寂しくて。
温もりが欲しいのは何故でしょう。
1番欲しい温もりはもう冷たくて、
もう居なくて。
夢でだけでいいから。
もう一度その温もりをください。
もう一度だけでいいの。
僕の名前を呼んでください。
僕の名前を呼んで。
僕を沢山呼んでください。
忘れたくないから。
だから構ってちゃんになったんです。
呼んで欲しいから、寂しいから。
忘れたくないから。
頭が悪い僕だから、
繰り返さないと忘れちゃう。
新しい人はいりません。
恋人もいりません。
変わりはいないから。
みんながいいの。
霞んでく笑顔が苦しいの。
最後くらい呼んで欲しかった。
学校が嫌いなの。
あれがなければいられたのに。
憎くて憎くて。
周りも憎い。
学校の人が嫌い。
わかってるくせに聞いてくるでしょ。
だから、答えにくい。
笑えば怒られるの。
でも、笑わないと、みんな不安でしょ。
泣かれても困るでしょう。
僕が泣くとみんな悲しそうになるから。
それを見るのが辛いんです。
重い雰囲気は嫌いなんです。
みんな笑っていて欲しいの。
苦しいのを共有しても舐め合いだから。
それなら笑いましょう。
バカを演じましょう。
だって似合わないもの。
澄ましてもこれじゃないから。
誰にも理解されなくていいから、
自分がわからなくてもいいから、
汚い言葉も使いましょう。
それで隠せるなら、
それで笑うのならば、
それが本心だろって言われても、
例え違えども、
「そうだよ」
と、答えましょう。
でも、それも苦しいから、
せめて夢くらい戻らせて欲しいのに、
やっぱりみんな出てこない。
気がついたら朝で、
同じ日々の繰り返し。
夢を見ないのは眠りが浅いから、
浅くなったのは4年前。
夢は怖い夢ばかり。
幸せな夢はもう見れない。
今日も温もりを探して、
僕は夢を見たがります。
どうか今日は逢えますように。
どうかそれを覚えていますように。
どうか明日の僕がまだ声を覚えていますように。