本や物語を現実逃避の手段としてると、やがてどんどん入り込んでのめり込んで行ってしまう。
本、アニメ、ゲームを読んだりやったりしているとまるでその中に存在しているかのように
物語の登場人物達の中に自分が息づいているかのようなトランス状態ともいえる状況になる
その中にいれる分には問題はない。
いつもそこには冒険があり友情があり恋があり愛があり涙があって……つまるところ人生で欲しかった全てをそこで見つけられる。
まるで自分がそれを体験してるかのように喜び笑い、怒って泣く。
しかし物語は終わりが来る。本は最後の1ページがある。アニメには最終話があってゲームにはエンディングがある。
物語はやがて終わる。
でも自分は終わらない。本を閉じてもアニメを止めてもゲームのスイッチを切っても、自分は何一つとして終わらない。
物語はハッピーエンドなりなんなりを迎えて登場人物達は思い思いの様々な道を歩き始める。
でも自分はここ。
退屈なのか悲しいのか、嬉しいのかもよく分からない。純粋な、無。なんの興味もない。
まるで自分だけここに取り残されたかのよう。
自分以外はみんな何かを見つけて決めて進んだのに、自分は何も見つけず何も決めずまたこのくだらない生を浪費する。
置いていかないで。連れていって。
そんな気持ちになったりするけど、特に変わりはない。
書いててなんだか自分が何か変な中毒者のような気がしてきた。
物語がないと辛い、虚しい、悲しい。
だから物語を求めて彷徨う。やがて自分にあった物語を見つけたらその中に入る。やがてそれが終わるとまた辛く悲しくなる。
現実が糞なんだ。楽しめないゲームを24時間やれって言われたら、誰でも逃げたくなるじゃないか。