人生において、悩むこと、迷うこと、苦しむことは向上していきたいという欲求なのだ。
私は自分の生を無価値なものだと思い、生きてきた。
才能もない、身体も弱く、学もない。
私は無知であることすらも知らなかった。
ソクラテスの無知の知をご存知だろうか。
知らないことを自覚する。
私は無知であるということ。
人一人が経験する人生のなんとちっぽけなことだろう。
私は私の人生しか知らない。
私の経験したことのないような深い悲しみ、苦しみ、孤独の中で今も必死に生きている人たちがいる。
私の経験したことのないような大きな喜び、充実感を味わい生きている人もいる。
私は自分の人生にしか興味を持ってこなかった。
私は無知である、だからこそ知りたいと思う。
しかしながら、人は他者の全てを理解することなど決してできない。
私は理解しようと努めようと思う。
私は知りたいと思う。
そして一緒に考えていきたい。
唯一の正義などないように、人生にもまた正解などないのだから。