今年に入って仲良くなった人がいた。
その人は絵が上手で神絵師と呼ばれる類の人だったが、私の作ったLINEのグループにも来てくれてわいわいやっていた。
ただ、そのお陰でグループが解体してしまった。
私ともともと仲良かった絵師と神絵師の推しが同じで、その人とばかり話すようになってしまったからだった。
そして、仲良かった絵師は人が絵を貼るとすぐに自分の絵を貼ってきた。そうすると後に貼った絵ばかり褒められるから私たちが直前に貼った絵は見向きもされなくなる。
私がグループにいたくなくなったきっかけは絵を描く人たちが集まって絵を描きながら作業している時だった。
その何日か前に仲良かった絵師が初めて漫画を投下していた。私もその漫画は好きだったし、好きだと思った。今でも思う。
その漫画を見た神絵師が唐突にグループ会話にやってきてその人の漫画を褒めだしたのだ。1コマ1コマ丁寧に、何時間もかけて褒め続けた。地獄だった。回線を占領して2人の世界を作っていたのだから。一応そこは私のフリールームだったしみんなで話しながら作業していたのに、その2人以外話すこともできずただ時間が過ぎていくだけだった。私は神絵師にそこまで褒められた事がなかった。だからあの熱量で褒められたかったし、絵の評価をより気にしはじめてしまった。
はてなダイアリーでとある人が感想屋といいながら辛く苦しい気持ちを語っていて、それが批判ばかりされていたけれど、私はその気持ちが分かる。状況が違うし対象外の絵師視点でだけど。自分の場所を占領されて他の人を褒められるのって普通に苦しくなる。私自身そういう褒め方されたらどうなるだろうね。これからも褒められないだろうって気持ちが強いから分からない。
そして、別の日は私の推しより自分の推しの方がいいよと仲良かった絵師に言われた。
この頃からもう色々とおかしくなりはじめた。今も私はまだ空回りしているし、上記の褒められていたそれと共に夢に見て落ち込んでしまう。
私は色々とやめてしまったけれど、仲良かった絵師は本も出してファンも増えて楽しくやっている。そして、私に分かるメッセージで私を批判する。それが本当に苦しい、悔しい。耐えられなくなって離れたけれど、心が全然回復しない。
今、絵を描いていることが楽しくない。
でも、どんなに下手でも絵を描くのが好きだし、少し休んでまた絵を描くことを繰り返している。これからも多分描き続けるのだろうし、上手くなりたいって気持ちを抱えながら描くだろう。
楽しく絵を描くために、上手くなることを諦めないために、ここに気持ちを流す。
今日からまた絵を描きはじめたい。