私は劣等感が強い。
最近気付いた、1番劣等感を感じている相手は不毛にも親に対してだった。
お医者さんとか、弁護士さんとか、そんな職業の人ではないし、東大とか目に見えて凄い大学を出ている人でもないけど、私の親は共に頭の良い人だと思う。
一方私は昔から、劣等感が強く自己肯定感が低いと叱られていた。ここ数年は毎日のようにそれが原因で親と喧嘩をする。私が悪いけど。来年には社会人なのに情けない。自信を持てない。
トンビが鷹を産む、って言葉があるけど、うちは何故か鷹2匹が産んだ唯一の卵からトンビが出てきてしまった。せめて出来の良い兄弟でも居たら親も安心したのかもしれない、でも不幸にも子どもはこの不出来な娘1人だけ。
親の投資も親としての喜びや愛情も、一点に私だけ。ごめんね、こんなので。
小さい頃から親の話に何もついていけなくて、勉強もそれ以外も何一つ親の期待するレベルには届かなくて、話し下手でよく親にどうでも良い話を要領を得ずに話してイライラさせ怒らせた。人と話すのは今でも苦手、私を見る相手の目が話そうとすると怒っているように感じてしまって言葉が詰まる。涙が出そうになる。
しかも私は少し人よりズレていると思う。人の質問や出題の意図をよく取り違えてしまって、頓珍漢な返事をする。
劣等感を拗らせていて、少しでも賢くなりたいと無駄な足掻きのように成程と思った知識をメモをしたりするけど、知識を揃えて頭でっかちに賢くなったと思いたい自分をふと我に返って冷ややかに感じてしまう。
趣味が勉強しかない一方で、本質はここにあると気付いてしまい、やっぱり私は空っぽだと虚しくなる。
そもそも親に敵わないと思う事が不毛な筈なのに。親は私の2倍も3倍も生きてて、敵う訳がないのに劣等感を感じて、家族の中で自分だけ蚊帳の外側にいるように感じてしまって、どうしようもない娘だと思う。不出来なのは他でもない自分の責任なのに。
今までの内容を引っ繰り返すようだけど、私は極端に馬鹿という訳ではないと思う。少し頭の回転が遅い程度。話し下手も、人間として生まれたのは今世が初めての人間初心者だから仕方ない、と諦めてから随分楽になった。
ただ、親が私と比べて賢過ぎるだけ。親が私の歳の頃と比べても、格が違い過ぎるもん。親が私にくれる、「能力のある方だと思うよ」という言葉も信用出来ない。ただただ自分の頭の回転がとても遅く、生き方1つも馬鹿馬鹿しく感じる。