神様なんて信じてない。祈っても、叶うわけじゃなかった。
自分の手で何とかしていくしかなかった。どんな時も。
でもたまに信じてみるのなら
お願いだから、もう何も奪わないで、と。
友達も仕事も思い出も感情も笑顔も足も、全てを失くした私から、これ以上もう何も、奪っていかないで、と願う。
でももちろん、祈ったところでその願いは叶うどころか「嫌な予感」を当てにいってしまうから、期待はしない。
むしろ、これから落ちる落とし穴への準備をする。
いつ落とされても良いように。
もし神様がいて、私の心の声が聞こえるなら
これ以上なにかを失ったら私はきっと
生きる希望も失くして崩れ落ちることを知っていて欲しいくらいだ。
落とし穴に落ちる準備をいくらしていても
探しても探しても遠くなっていく光に
少しずつ生きる気力がなくなっていくのが分かる。
歳をとって死んでいく感覚も、こんなんなんだろうか
もし欲を言って、これからに期待する時が来たら
もう一度、心から笑える日が来ますように、と願うだろう。
私への罰で、きっと何かの悪い行いが回ってきたのだと思う。
笑うことも歩くことも許されない私は
生きてて良いのだろうか
命だけは奪わずに、生殺しにするという罰だろうか