幸せなはずなんです。けれど毎日がなんだか、息苦しく感じてしまいます。気の迷いなのでしょう、幸せが多いから、ほんの小さな不幸もこんなにも辛く感じてしまうのだと、私はそう思うようにしています。
私の父は、単身赴任中であまり会えません。そんな父の、不倫を私は発見してしまいました。父と共有していた端末に、不倫相手からメールが何通も届いていました。父は、バツイチだと偽って、女の人と関係を持っていたようです。
大事な父でした、そんなことはないと思って、メールで聞きました。
けれど父は、潔く認めました。
なんだか、馬鹿らしいな、そう思ってしまいました。母に聞くと、これが初めてではないそうです。私は、これが引き金で、気持ち悪いと、そんな感情を父に抱いてしまいました。
それ以前にも、父は私に何かと冷たいことをするのです。
私は、絵を描くのが好きでした。昔から、絵ばかり描いて、塗り絵もたくさん買って貰って、色鉛筆が小指サイズになるまでずっと塗っていました。
だから、私は「絵の仕事に就きたい」と、大好きな父親にそう夢を語りました。きっと、父なら応援してくれると、そう思ったんです。けど、父の口から出た言葉は真反対のものでした。
「金にならないから辞めなさい、もっといい仕事に就きなさい。」
幼いながらにして、酷く傷ついたのを覚えています。私を、お金でしか見ていないのか。子供の夢ひとつ、応援できないのか。娘の、得意なものを、否定するのか。
今思えばきっと、父なりの心配だったのでしょう。家から出ていった時に、イラストレーターの収入では食っていけないと、そう心配してくださったのでしょう。
そう、思いたいです。
私の母は、凄い人です。お菓子も作れて、毎日家事もしてくれて、正に母親そのものです。温かいご飯を毎日作ってくれて、とてもいい人です。
けれど、母は少しズボラな所があります。健康診断で引っかかった時も、再検査はしにいかず一年放置していました。
そして結局、その年に再検査し、大腸がんと診断されました。早期の発見だった為、手術は無事終わり、再発の恐れがないように、抗がん剤治療を施しながら、今は家で生活しています。
母が入院中は、色んな人が支えてくれました。単身赴任中の父も帰ってきてくれました、少し遠い場所に居るお婆ちゃんも来て下さいました。叔母も、時々様子を見に来てくれて、買い物に連れてってくださいました。妹も、家事を手伝ってくれました。
けど沢山、怒られちゃいました。
たくさん頑張ったつもりだったんです、でも父とおばあちゃんに、怒られちゃいました。
「そんなことも出来ないのか」「言う事を聞かないならもう帰るぞ」「勝手にしろ」
二人とも、同じ時期に家に居た訳じゃないのに、同じ事を私に言ったんです。父はそう言って、結局帰ってしまいました。私が怒らせてしまったせいで、妹に負担をかけてしまいました。お婆ちゃんは、叔母に説得されて、家には居てくださいましたが、私がやるはずのものを全て事前にやってくださりました。その度に、毎回怒られてました。
情けないことですが、夜な夜な一人で、泣いてしまいました。不思議なことに、夜になると涙が止まらなくなってしまうんです。ですから、皆の寝る寝室に行ける訳もなくて、生活リズムが狂ってしまいました。ごめんなさい。
長くなってしまいました、今日の独り言は、もうお開きに致します。おやすみなさい。