前回の物語がわりと好評だったので、
また書こうと思います。
もちろん別のストーリーですよ?
ただ、その前に前回の物語のお返事から一つ。
ちいかまさんの『猫って、睡人じゃね?』的な言葉。
正解です。
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今から十五年前、人生最悪の瞬間が訪れた。
俺が、生まれてしまった。
何で、俺なんて生まれてしまったのか?
何で、誰も殺してくれなかったのか?
様々な疑問が頭を駆け巡る。
ここは、とあるマンションの屋上。
ここから、落ちれば...
塀に立つ。
下を見る。
キノコ。
「え?」
視界を外す。
もう一度下を見る。
キノコ。
「はぁ!?なにこれ!?えっ、キノコでっか!!!てか何この...空間って言うのかな...とにかく何これ!!」
そこにあった景色は、
まさに『異世界』のような空間だった。
まさかこんな巨大キノコの平原に落ちる訳にもいかず、ひとまず今日は帰ることにした。
「ふぅ...ふぅ...大丈夫。大丈夫。お母さんは今は買い物に行ってるはずだから...」
そして俺はドアを開けた。
「ただいま~...」
とても静かに言った。
それが幸となったか、
あるいは行為に夢中なだけなのか、
玄関にある二足の知らない靴と、
喘ぎのような声の聞こえる部屋を、
お母さんにバレることなく無事通りすぎることが出来た。
「マジかよあのクソ親が...」
今日は俺が飯を作らないとな、という思いを胸に沈め、俺はキッチンに行った。
痛む。
腹と右頬、鎖骨のあたりが痛い。
流石に大人の男のグーパンは痛い。
「...もう嫌。」
ドンドンドン!!!
「あ、いや、ごめんなさい!!ごめんなさいぃぃ!!!」
お母さん!?
なんで、なんで!?
「早く飯作れよクソガキ!!」
「はい!すぐに作ります!!なので許してください!!」
「いいから作れやガキがよ!!」
「はい!!」
今日の献立
・謎の肉のハンバーグ
・味噌ではないピンク色の何かの味噌汁
・トマトに似た何かとひじきに似た何かのサラダ
・出所不明のカルピス
・普通の白米
もちろん俺の分はない。
というか白米以外は食べたくもない。
お母さんはこれを美味しい美味しいって食べてくれるから、嬉しい。
食材も用意してくれてるし、なんだかんだ優しい...
「やっぱあの若い男の方が美味しいなぁ...」
「...」
吐いた。
もう限界だ。
まさか、俺が人肉で作ってたなんて。
お母さん、違うな。
あの人食いババア、死ねばいいのに...
「あれだ!!!!」
その時、俺の中で何かが崩れ去った。
翌日
「お母さん!!今日は来て欲しいところがあるんだ!!一緒に行こ?」
「うるさい。お母さんはあんたと違ってそんな時間ないの!」
スタンガン。
万が一を想定して、以前買っておいたスタンガンを持ってきて良かった。
気絶したお母さんを背負い、あの場所へ行く。
ここは、とあるマンションの屋上。
「おい、起きろババア」
「...んぇ、何が起きて...」
「起きたか。ほら、下見ろよ。」
「え...ん?なにこれ、キノコ?」
スタンガン。
塀に立つ。
下を見る。
キノコ。
「お前の好きなキノコに囲まれて死ねるなんて、本望じゃねぇか。
じゃあな。クソババア。」
ドンドンドン
ドンドンドン
玄関のドアをノックする音が聞こえる。
もう、目的のものは無いのに。
「いいや。もう。」
俺は椅子を蹴っ
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どうでしたか?
なんか僕が書く物語って、基本登場人物死ぬんですよね。
最後の部分、わかりましたか?
書いてて面白いですね、物語って。
実は、もうちょっと書こうと思ってたところがあります。
最後の方、お母さんをマンションから落とすとこ、
本当はいろいろ書きたかったのですが、
子供の前で平気でああいうことするヤツにはさっさと消えて欲しかったので、
すぐに落としました。
では、最後にアンケートを。
『成功』か『失敗』
どちらか選んでください。
多数決で多かった方をベースに後日譚を書こうと思います。
僕が見た時点の結果で決めるので、その点はご了承ください。
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正解だったんだ!
嬉しいな。
うん、でも。
睡人をモデルにした猫ちゃんが死んじゃってるのか…
複雑な気持ち。
うん…
今回の話もおもしろかったー!
人肉食べるの怖いね、
あと気持ち悪い。
最後の意味はわからない!
いっぱい考えたんだけど。
私、睡人の書くお話好きだなあ。
読むの楽しみ!
アンケート、
失敗のほうが読みたいな。
成功もおもしろそうだけど。
いつも小説ありがとう!
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