最近【普通】とか【皆んな】とか言葉が嫌いになった。
その【普通】や【皆んな】の中に俺はいない。
いつもそうだった。
俺はずっと、成功する人たちを……いや【普通】と呼ばれる人達を一歩後ろから見ている。
俺は【普通】を夢見てた。
【普通】になりたいって思ってた。
【普通】を夢見て幾年。俺は今も【普通】以下。
そんな俺に優しくしてくれる人はいるけれど、一緒にいると、引け目と言うか、劣等感というか…モヤモヤっとした感情が支配してくる。
俺の【出来ないこと】が無駄に鮮明に見えて来る。
俺が夢を見ていた事は、きっと殆どの人が当たり前に出来る事。
息をするように簡単に出来る事。
それでも俺は【普通】になりたい。
周りが当たり前に出来ている事を、俺も出来るようになりたい。
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