ふざけるな。
っていつも心の中で言っている。
わかってる。
たぶん、誰もふざけていない。
大真面目に良かれと思ってやったとか、
それが変えられることだって考えもしなかったとか、
そもそも教わったことを疑う習慣がなかったとか、
意味がわからないけれどやらないと怒られるから言われた通りにやってただけ、とか。
でも言いたい。
ふざけてないけど、
本気でもなかったでしょ?
本当に大事なものだと
思ってなかったでしょ?
自分の立場とか正当性だけ
守れればよかったんでしょ?
その結果他人が何十年苦しんだとしても
知らないよね。
どうでもいいよね。
自分の責任にされたら困るよね。
理不尽に傷つけられたものを
修復するために、
無理をして働き、
少ない稼ぎから治療費を出し、
自分でも学び、
いつの日かそれが
人生に戻ってくることを
待っている。
こうする以外にない。
一番大事なものを失った、
でもそれが何だったのか、
もう思い出せない。
大事なものから消えていった。
大事だったから、
体が封印してしまったのか。
拾う情報が多いから、
命の奥底と結びついているから、
繊細だから、
こんな環境では外に出していられない、って
金庫に仕舞ってしまったのか。
かえしてください。
頼んだって帰ってこない。
判断したのは私の、命のシステムだ。
こうする以外にない。
取り戻したいなら、
何かがなくなってしまった、
そのからっぽの場所に意識をあわせて、
待つしかない。
苦しくはない。
初めはすこし恐ろしい。
けど大丈夫。
直感?直観?なんだかわからないけど、
わかる。
大事なものはすべてここにある。
だから怖いものじゃない。
怪物なんかいないんだ、
恐れるから怪物になってしまうんだ。
それともわたしはもう怪物そのものなのか。
それならそれでいい。
わたしはわたしが愛おしい。
他人がなんて呼ぼうが知るものか。