時の流れの中で、ふと立ち止まった時、
あの時の。
あの選択は。
正しかったのだろうか?
ふと。
思った。
中学1年の文化祭が終わった後、2年の先輩が突然部活を辞める、美術部に転部すると言い出した。
先輩達が説得したけど、
お姉さんが在学中に無理矢理入れられたから、ずっと嫌で、ずっと美術部に入部したいと思っていた。
だから文化祭が終わった今、退部を決心した。
もう美術部の顧問の先生にも話した。
と、退部の決心は変わらなかった。
基本的に途中退部、転部は禁止と中学で決まっていた。
だから、皆…私達1年も反対した。
何より。
英語部で、英語劇をやったので、
文化祭に向かって、皆で頑張って作りあげたこと…
遅くまで学校に残って頑張ったこと…
その先輩も私も、発音が下手で、何度も先生や先輩に注意されたから、励まし合って、本番を迎えたこと…
全部踏みにじられたような気がした。
同級生が、その先輩を無視しよう、と言い出した。
それに皆乗った。
その先輩が退部して、美術部に入部して、卒業するまで皆で無視した。
その先輩も、ずっと美術部にいたかのように、私達を無視した。
でも。
その先輩は。
ずーっと我慢していたんだ。
早く辞めたかったんだ。
だけど、迷惑かけちゃいけないから、文化祭が終わるまでは、いてくれたんだ。
確かに、退部、転部は禁止だったけど、顧問の先生が認めたから、別にいいんだ。
そう思うと。
あの時の。
あの行動は良かったのかな?
と思った。
長々とお読みいただき、有難うございました。