狐猫
出会いがあるから、別れがある。でも。
別れるのは悲しいから、誰とも出会いたくない。誰も好きになりたくない。なんて、。
寒いね。ずっとずっと。
コンクリート出できた地下倉庫にいるみたいな。そんな寒さ。
暗くて、寒くて、誰もいなくて、何も聞こえない。
声が出せずに、座り込んで。
そのままずっと、ひとりぼっち。
僕も猫さんも、そんな感じがする。
同じ部屋にいけたらいいのに。
何もして欲しくないなら何もしないし、何も言わないからさ。
背中合わせで座るとか。
そうだな…
前にねこさんは僕の言葉はブランケットみたいだみたいに言ってくれたから。
肩からかけてあげるのもいいかもね。
首にカイロを当てて、上からマフラーでもまこうか。
そしたら猫さんは暖かくなるかな?
暖まってきたら、ぬいぐるみでも抱いて一眠りしよ。
起きたら、そうだな。
コタツでも置こうか。僕ミカン好きなんだ。
天井にライトをつけようよ。
暖かい色がいいね。
ペットでも放しておいたら、寂しくないよ。
ね?もう寒くない。
ひとりぼっちじゃない。
ねこさん、大好きだよ…
終わったら、ちゃんと部屋から出ていくから。それまででいいから。
そばにいさせて。