仕事と介護にはさまれてまったく余裕がないところへ、介護うつから精神障害者になってしまった。
それでも働かなくてはならない。
介護しなくてはならない。
いざ、施設への手続きを進めようとした親の気持ちとわたしの気持ちは同じ。
できるなら死ぬまで家にいたい、いてほしい。
でもそれが叶わなくなるのは、お互いに限界だから。
もう一人、血のつながった他人はいるけれど、とても冷たい。
なんとか、なんとか今後の最善を見つけるしかない。
親戚、縁者、友人、行政、サービス、ケアマネさん、ヘルパーさん、リハさん、看護師さん、すべての人が、もう十分過ぎるほどやった、がんばった、だからもう手放しても誰も何も言わない、大丈夫。
そう言われてもまだ、一緒にいられる方法を探してしまう。