本当は否定されたくない。
私の思いは私のだから。
私から出た言葉を一ミリも否定されたくない。
だから言えない。
友達に。
先生に。
親に。
私がどれだけ悩んでるか。
私が何を思ってるか。
みんなには言えない。
言ったことがない。
言ったら否定されるから。
言ったら蔑まれるから。
言ったら後悔するから。
言いたくない。
言いたいけど。
言えない。
言えるのはここだけ。
でもそれは。
殻という名の壁があるから。
守られてるから。
過保護だから。
言える。
思いのまま言える。
でも。
本当は殻なんてない。
外に出れば。
口は開かない。
息を吸えない。
表せない。
私は弱いと思う。
私は人任せだと思う。
ここがなければ何も言えなくて。
宛メがなければ羽を伸ばせなくて。
本当の私は。
どっち?
そう思う。
生きたいの。
死にたいの。
言いたいの。
言いたくないの。
選択肢の一つ一つが問いかけてくる。
『ねぇどっち』
私は守られてばっかだから。
いざ守られなくなったらただの空気。
ふらふらと糸で操られてるような。
思いのままに言えなくて。
やりたいこともできなくて。
我慢して。
嫌なことも。
嫌って言えない。
普通だよ。
間違ってないよ。
はいお終い。
だからすぐ嘘をつく。
すぐに頭が回らなくなる。
私は何をしているんだろうと思っても。
言えない。
言えなくなった原因を作ったのは自分なのに。
何でと問う。
言いだそうとしても。
言えない。
傷つけたくない。
嘘ついてる時点で傷つけてるのに。
それに気づかず笑ってる。
はぁ。
だっさ。