まず、この手紙を拾ってくれてありがとう。
こんな手紙を拾い、読んでくれる貴方はとても優しい方なのでしょう。
ここからは自分の思っていること等を書き連ねるだけです。
読みづらかったらごめんなさい。
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思えば自分は、小学5年生の頃から「死にたい」と思ってた。
最初の頃は、小学生ということもあって、断続的だったし本気で自殺をしようとしてた訳じゃなかった。
もしこの世から消えれるなら…その程度だった。
中学に上がって、どんどんしんどくなった。
特にイジメにあったりした訳ではない。ありがたいことに今も昔も友達には恵まれている。
ただただ、死にたかった。居なくなりたかった。自分の存在を無かったことにしたかった。
その原因のひとつは母だと思う。
母は、虐待とかではないとは思うが、厳しい人だ。
朝5分ほど寝坊するだけで「クズ」「ダメ人間」などと罵ったり、言われた事・注意されたことを守らなかった時平手打ちをしたりした。
「お前の態度が悪いせいで雰囲気最悪だし私の気分も最悪だ、なんとかしろ」と言われることは日常茶飯事だった。正直自分の機嫌ぐらい自分でなんとかしろ、とは常々思うが自分にも非がある為そんな事言えず、その都度なんとかしてきた。
他にも、喧嘩すると出て行け!と言われたり、「あなたがいるといつリビングに来るか分からないし、家で1人でゆっくりしたいから出掛けてくれない?」と言われたりしてきた。
正直他の人からしたら気にも留めないような些細なことかもしれない。自分が気にしすぎているだけかもしれない。
だが、言い方は悪いが、自分の自己肯定感が低いのは母の所為だと思っている。
そんな中、喧嘩した時母に「あんたなんか産まなきゃ良かった」と言われた。
ショックだった。
昔から喧嘩したり怒られたりしていたが、そこまでだとは思わなかった。
悲しいとか酷い!等と言いたい訳ではない
自分が自ら産んだ我が子に対してそんな風に思うのか、と落胆に近い感情だった。
そこからさらに病んでいった。
自分はそんなにいらない人間なのか、周りの人は言ってこないが邪魔な存在なのではないか、知らず知らずのうちに迷惑をかけているのではないか…
そういった考えしかできなくなっていき、ますます死にたくなった。
先に書いた通り、友達には恵まれているとは思うので、実際は邪魔だとかいらないとは思っていないと思う。
だからそう考えてしまう自分がさらに嫌になり、申し訳なさでいっぱいになり、さらに死にたくなった。
ある日、初めてリスカをした。
よく「リスカをしたらスーッと気持ちが軽くなった」と聞いていて、もしかしたら自分のこの気持ちも軽くなるかも、と思いやってみた。
しかし、良くも悪くも何も感じなかった。強いて言うなら少しヒリヒリしたぐらいだった。
程なくして親にバレた。父は当然のように怒り、母は厨二病みたいで痛いと言った。
結局自分のことを真剣に考えてくれる人はいないのかもしれない。
数年経って、ネット上に好きな人ができた。
自分のこのネガティブな考え方や面倒くさい卑屈な性格、死にたいという気持ちを受け止めた上で好きと言ってくれた。
正直そんな人はこの世に居ないと思っていたのでとても嬉しかった。
だから、自分も好きになったし依存するようになった。これからはこの人と2人で幸せになる為に生きよう。そう考えた。
しかし急にSNSをブロ解された。
嫌われた気がして毎日泣いた。何がいけなかったかずっと考えた。どこがダメだったか、自分は嫌われてしまったのか確かめたくても連絡していいか分からず1人でずっと悩んでた。ただひたすらに自分のところに戻ってくるのを待ち侘びていた。
初めて自分を受け入れてくれた人だったと思ったそんなことなかったのか、やはり自分は要らない存在なのか、そう考えるとまた死にたくなった。
友達に相談したら、「そんなクズやめときな。お前がつらいだけだし、戻ってくるの待ってても時間の無駄になるよ。」と言われた。
考えに考えた結果、自分の気持ちを素直に文章に起こし相手に送った。
返ってきた答えは、「ごめん、もう仲良くする気はない」だった。
やはり自分は要らない存在らしい。
さらに、他に好きな人ができた、とも言われた。自分は所詮その程度だったのか。
悲しさとショックと落胆と、とにかく食欲不振になりどう死ぬか、そればかり考えた。
どう考えたって自分は死ぬべき人間でこの世に存在してはいけない。
この考えは死ぬまで一生纏わりついてくる気がする。
だからこそ早く死ぬべきなんだ。将来に希望がないなら生きてても意味がないし価値もない。
「大体の人は生きる意味なんてなくて死ぬ理由がないから惰性で生きてるだけ」
そういう言葉をどこかで耳にしたが、自分は惰性で生きれるほど強くはない。
かと言って自殺は未遂に終わることが多いし、後遺症で寝たきりになってももっとつらくなるだけ。
どうやっても自分は幸せになれない。生まれてきてごめんなさい。
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最後になりましたが、ここまで読んでくれて本当にありがとう。
もしかしたら自分はあなたよりはマシな方なのかもしれない。こんな事で病むなんておかしい、と思うかもしれない。それなのに全部読んでくれて嬉しい。ありがとう。
名前のない小瓶
191585通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
見知らぬ他人に感謝できるあなたは、素直で優しい方だと思います。
お母さまの暴言など心を傷つける振る舞いは、辛いことでしたね。
誰か、あるいは何か、心を受けとめてくれる存在が必要ではないでしょうか。
カウンセラーのように、専門の人がよいかもしれません。
心が癒されますように、お祈りしています。
とりす
つらかったですね。
お母様のしている事は虐待ですよ。平手打ちや言葉の暴力も虐待です。
私も子供の頃母親からお前なんか産まなければ、お前さえいなければと言われ、暴言、暴力の中で育ちました。学校にもあまり居場所があったは言えません。
あなたが生まれて来てごめんなさいなんて謝る必要は全くないんですよ。
自分を産んだ親から否定されるのはとてもつらいですよね。
好きになった人から好かれなかった事も何度かありました。
それでも大人になってから就職を機に家を出て少しずつですが自分を取り戻し今では自分の家族と数は少ないですが良い友人にも恵まれています。
きっとあなたにもいつかそんな日が来る事を願っています。
ななしさん
あなたは別に些細なことで傷ついているわけじゃない。全然おかしくない。
あなたがあなたを責める必要も、自分なんかいらないとか思う必要も全然ないよ。
惰性で生きてもそうじゃなく生きても、どっちでもいいんじゃないかな。
それよりも、あなたがあなたを好きになれたらいいと思うんだ。
あなたのこと好きになっていいんだよ。
否定しなくていいんだよ。
自分を否定しないことに特別な権利なんてなんにもいらないから。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。