人を傷つけた
僕が悪いんだ
僕が我慢しなかったから
暴力をふるってしまった
僕が我慢しないと人に迷惑がかかる
母がおかしいと言った通り、僕は人間としておかしいのだ
感情はちゃんとある
と思う
ただ、一定のラインを超えるとどうでもよくなるのだ
我慢をすればいい
そうしないといけない環境で育ってきたからか
どんなに寒かろうと痛かろうと、我慢できた
その価値観で人に接してはいけない
最近、彼女ができたせいか、調子に乗りすぎだ
どうせ死ぬ人間が、未来でも生きるであろう人間に迷惑をかけてはいけない
やっぱり自分を押し殺さなきゃ
僕は他人に害を与える
僕と普通の人は違うのだ
僕がおかしいのだから
僕の価値観がおかしいのだ
普通の人は、一定ラインを超えると泣くらしい
そっか、友達は痛くて泣いたのか
僕の力はそれだけなのか
じゃあ我慢しないと
他人を傷つけてしまう
もう遅いが、これ以上悪化しないように
自分を殺そう
僕みたいに、なんでも我慢できるわけじゃないんだ
それが小学生の普通なんだ
じゃあ僕は、やっぱりおかしいんだ
きっと睨まれるな
そういう性格だから
きっとその子は、僕がそれに傷ついてるって気づいていないんだろうな
明日、どんな顔で会おう
気まずいな
でもそれを受け止めないと、それが僕の罰なのだから
人としての感情ってどんなのなんだろ
ちゃんとした人の感情を持っていない僕は、そんなの分からないか
きっと温かいのだろうな
いい環境で育ってきたんだろうな
いいな