君と会えるのは短くて2週間に一回だろう。
長くて4ヶ月ほど会ってなかったね。
俺たちの関係は所詮こんなものなんだ。
君は部活に出ているし、授業にも出ているし、友人だって沢山いる。
俺は部活に出ていないし、授業にも出ていない。
友人だって、リアルじゃ君を含めた2、3人だ。
俺と正反対だな。
なんで仲良くなったんだろうね。
君との出会いはあまり覚えていない。
なんで仲良くなったのかなんて記憶にない。
いつの間にか、俺の隣には君がいた。
朝は下駄箱の扉が開く15分前ぐらいに、一緒に渡り廊下に座って駄弁って。
授業が終わったら一緒に帰る仲になっていた。
そんな君に、唯一同じ学校で話せる君に。
俺が死にたいと言った時。
必死に否定してくれたのなら。
俺はどれだけ救われるんだろうね。
眩しすぎる君だから、期待しているだけなのか。
そう、願っているんだ。
なんてただの妄想に過ぎないのだけど。
でもさ。
君にとって俺は、星の数ほどいる友人の一人かもしれないが。
俺にとっては、現実で2、3人しかいない友人の一人なんだ。
異性だろうが、それは関係なくて。
大切な友人なんだよ。
周りは思春期がどうとか、異性と友人として接することが減ったかもしれないが。
そんなものどうでもいいんだ。
俺にとって君は、異性以前に友人なのだから。
もう3年の近い付き合いになるというのに、肝心なことはずっと言えていないな。
6年生の時からずっと言いたかった。
君なら受け止めてくれるだろうという淡い期待を胸に。
ただ一言。
「死にたい」と。
君と一緒に帰る時、俺は非常に申し訳ない気持ちでいっぱいになるよ。
君の大切な時間を奪っているのだから。
君は女バスで、頭も人も良くて。
優しい人だから。
そんな君が無能な俺に時間を使っていると考えると、とても胸が痛くなる。
俺が爪を噛んだり、手の甲を噛んだりしていると。
君は決まって俺を叱ってくれる。
まるで母親みたいに。
それが俺は嬉しくて。
それと同時に悲しくて。
俺が腕を切っていると言ったら、彼女はどんな気持ちになってしまうだろう、と。
案外、何も思わないのかもしれないがね。
どうでもいいのかも、しれないね。
君は俺が死んだらどう思う?
俺が死にたいと言ったらどうする?
俺が自傷行為をしていたらどうする?
君は、死にたいと思ったことがある?
君を頼ってもいいかい?
死にたい。
辛い。
消えたい。
もう、存在ごと無かったことにして欲しい。
そんなことが、言えたらいいのにね。
友人に話すにしては、それは重すぎることだから。
この気持ちは小瓶と共に海に放り投げるとするよ。
君にはどうせ、届かないのだから。
もし君がこの小瓶を拾ったのなら。
受け止め切れないのだったら、もう離れてください。
俺は一生こうだから。
受け止めてくれるのだったら、隣にいてください。
そんな偶然、あるわけがないのに。