貴方はここでどんなことを吐き出しますか。
行き場のない気持ち?
見知らぬ誰かを励ましたい純粋な想い?
過去の出来事、自分の願望、希死念慮?
それとも、ただの独り言。
私はぜんぶ。
誰にも言えない、どこにも捨てられない、
かと言って無かったことにも出来ない、
そんな気持ち悪くてどす黒い何か。
私には何も無い。
主人公みたいなあの子を妬んで、
私には無いもの全てを持ち合わせてるくせに、
まだ何かをを手に入れようとするアイツを嫌って、
存在自体を愛されるその子を
羨望しながらも愛して。
そんなふうに送られる毎日に嫌気がさしたとき、
私はここでつらつらと語る。
誰かにとってはただのちっぽけな私の思いを、
誰かからしたら迷惑でしかない言葉を、
誰かには煙たがられるかもしれない気持ちを。
そして私は承認欲求がとても強い。
小瓶を流したら、
ソワソワしながら返事を心待ちにしている。
誰かが他でもない私を見つけてくれたんだと思うと、
これでもかというほどに嬉しくなる。
だから私は今日もこうして、
誰かに見つけてもらうために
文章を綴っている。
誰にも話したことのない、
心の内を。
私はただ愛されたいだけなの。
好きって、愛してるって、言って欲しいの。
そうやって幸せそうに笑う人たちの気持ちを、
表面だけでも理解したいの。
貴方しか愛してないよって、
貴方しか見えないよって、
私には貴方が必要だからって、
嘘でもいいから。
貴方は独りじゃないよ。
皆がいるよ。
そんな何処ででも言われるような薄っぺらい言葉は要らない。
嘘でもいいけど、量産される薄っぺらい言葉は嫌。
ねえお願い。
誰でもいいから私を愛して。
誰でもいいから私を拾って。
誰でもいいから私を優しく抱きしめて。
共感も同情も何も要らない。
お願いだから。