なぜ人は生き方、恋愛などの人生における様々なことを『型』にはめたがるのだろうか…？例えば、「同性を好きになる

なぜ人は生き方、恋愛などの人生における様々なことを『型』にはめたがるのだろうか…？
例えば、「同性を好きになるなんて変だ」とか、「生涯『独身』なんてあり得ない」、「結婚してて子供は産まないのは、おかしい」等々…。

　人生や恋愛を『型』にはめて自身の気持ちを偽り、諦めたり妥協することが本当の幸せを生むのか…？

　いや、そうしたことによって、生じた不幸もあるはずだ。

　私は、今、恋をしている。
しかも、相手は私と同じ『女性』だ。

　彼女は同じ職場の上司で、年齢は私より２０歳年上。
容貌は男性的で背が高く、顔が怖い。
そのせいと他人の入れ知恵のせいで、私は初めは彼女が怖かった。
だけど、彼女はとても優しい人だった。

　初めて彼女から指導を受けたその日から、私は彼女に惹かれていった。
私は初めはそれを『恋』だと、認めなかった。
単なる、憧れだろうと片付けていた。自分自身に嘘をついていた。
私も人生や恋愛を『型』に、はめたがる方の人間だったから。

　けれど、自分の気持ちに正直になり、心から『型』を外すと楽になった。
ああ、私は彼女のことが本気で好きなんだな、と認めると自然と涙がこぼれ落ちた。

　こうあるべきだ、などという『型』が必ずしも人を幸せにすることはない。
むしろ、『型』にはまらない、様々な生き方の方が幸せと言えるかもしれない。
全世界の人間の心から『型』を取り除けば、差別も今よりはずっと少なくなるのではないか。
　
　私は『型』が差別を引き起こしていると考える。人種差別、同性愛者差別、女性差別、いじめ、等々・・・。

　その人個人によるが、自分の持つ『型』にはまっていない人間を『異常』だと忌み嫌うせいで、差別が起きるのではないか。
そして、『型』を外せば皆、自身の一番幸せな生き方を追求していけるのではないだろうか。
無論、他者を不幸にしてはいけないという、倫理観が前提ではあるが。

　生まれて初めて、『同性』を好きになって、私の考えは大きく変わった。

　正直、私は今の仕事を続けていくのに不安があった。
私なんかで勤まるのか…！？と。
　
　ここで、勤まっているのは、本当に彼女のおかげだ。
彼女のおかげで私は人間的にも成長できた、強くなったと思う。
Ｔさん、いろいろ助けてくれて本当にありがとう。迷惑かけてごめんなさい。

　もし、例え彼女に嫌われていたとしても、私には、彼女を憎んだり嫌いになる選択肢はない。無関心になるという選択肢も、もちろん無い。
ただ、私が貴女を愛してしまったことを、どうか許して欲しい・・・。

　私も彼女も、いつかは死ぬ・・・。この世から消える。
そうなる前までには、この想いを伝えよう。でないと、彼女は私の想いを知らぬまま、この世を去るのだ。
　私は伝えたい！今は、まだできないでいるが、いつの日かきっと・・・。